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ジャーニー全弟オルフェー暴走Ｖ／新馬戦

: オルフェーヴルは１馬身半差でデビュー勝ちを飾る

＜新潟新馬戦＞◇１４日＝新潟◇芝１６００メートル◇２歳◇出走１４頭

　昨年のグランプリを連覇したドリームジャーニーの全弟オルフェーヴル（牡、栗東・池江泰寿、父ステイゴールド）が破天荒なデビュー勝ちを飾った。

　１番人気は譲ったが、父兄似の小柄な馬体に注目が集まった。道中は中団に待機し、馬なりで直線へ。残り４００メートルに差しかかったところでゴーサインに応え馬群から一気に抜け出す。最後は内ラチまでササりながら、上がり３ハロンは最速タイの３３秒４。ゴール後は勢い余って向正面まで駆け抜け、振り落とされた池添騎手は右手を踏まれ甲を３針縫うケガを負った。馬に異常はなく、そのまま馬運車に乗せられて退場。思わぬハプニングもあったが、抜群の切れは良血の証しだ。

　救急車で検量室に戻ってきた池添騎手は「イレ込みは初戦だから仕方ない。馬込みではスムーズ。抜けてからもたれたのは課題だけど、いいもの持ってます」と苦痛に顔をゆがめながらも、将来性を感じさせる走りを振り返った。池江泰寿師は「おとなしくて初戦向きではないと思っていたのに。すぐ後ろに馬がいたら進路妨害の走り。騎手にケガさせるなんて、鍛え直さないと」と恐縮しきり。今後は予定していた新潟２歳Ｓをパスして放牧に出される。

　［2010年8月15日9時14分　紙面から］