日本一騒々しい祭り囃子

さて、三島大社の夏祭りです。市では頼朝行列なんてぇのを名物にしているんだが、むかしは市長が頼朝やるのがお約束で笑えたんだが、最近はイケメンの芸能人が頼朝やりますね。他には、流鏑馬とか手筒花火とか、どっかと提携してやったりするんだが、本当の名物はコレです。
三島囃子。三島のお囃子の特徴というのは、摺鉦が無闇に多い事で、山車には10人以上の摺鉦が並んで、狂ったように叩きまくる。シャギリと言います。山車がリズムに合わせて揺れて、ぶらさげた提灯がフラフラしてます。

さて、あまり民俗学的にも知られてない、このシャギリなんだが、なんで三島だけにこんな騒々しいお囃子が残っているのかというと、雲助の街だったからですね。頭は悪いが気も荒い、酒飲みと体力だけが自慢の、かつての雲助たち、日頃の憂さを、年に一度の夏祭りで精一杯晴らすんだが、この競り合いでは、狭いところに何台もの山車が並んで、各自勝手に叩きまくるわけで、隣の山車のリズムに釣られたら「負け」ですｗ　音が大きい方が「勝ち」なので、特に騒々しい楽器である摺鉦ばかりが増えたわけだ。で、今では競り合いは15分でオシマイなんだが、かつては時間無制限デスマッチ、明け方まで延々やっていたそうで、しまいには喧嘩沙汰になって死人まで出たというから、往時の熱中ぶりが忍ばれます。

で、競り合いの「本場」は何といっても大社前なんだが、大宮町、大社町、日の出町など、先祖代々、鎌倉時代から住み着いてるような人たちが見事なお囃子を聞かせます。もっとも、新興の町内は大社には入れず、広小路でやってます。こちらは９台の山車が集まります。で、通称1000人シャギリとか呼ぶんだが、1000人が摺鉦持参でクソ暑い熱帯夜、これでもか、とばかりに叩きまくるんだから、いやはや困ったもんだｗ

で、撮影はiPhoneです。編集は600円のアプリiMovie。元はHD動画なんだが、どうせYoutubeなので、画質はずいぶん落としてあります。Web用途だったら、iPhoneもなかなか使えるね。固定焦点のムービーというのも、使い方しだいではなかなかいいもんです。大社の夏祭りは、まだ今日明日も続くので、お近くの方はぜひ、遊びに来てください。

祭り囃子 価格：￥ 1,500（税込） 発売日：1997-01-22

Comments

[投稿 haru]

本当ですね、お囃子うるさすぎです。ビデオ見ているうちに
頭痛くなってきました。

[投稿 阿井卯栄男]

　「これって何だっけ、えーと、フルーツ・チンポ？」

　野次馬さん。オヤジギャグで美人に話しかけたらいい。

[投稿 一八八]

いいですねー。音のハヤシに、揺れる提灯。血が騒ぐ。
今年のがこんなに早く、しかも野次馬さん撮影で見れるとはｗ

こういうのは同調性が、感覚分ける部分あるかもですね。
どの音に焦点当てるかで、不協和音中の和音を見出す、染み入り方も違う。
大社前のこの怒涛。もう全体で捉えるしかないこの五月雨ｗ
http://www.youtube.com/watch?v=OcK3MK5KUsY

今年も大社前の祭典委員長はこのキャラが立っている方なんでしょうかｗ
静寂を無調子で支配できるあの提灯は印象的ですね。代役はなかなか居ないんでは。

手筒花火神事はもし遡れるものなら、原型が火祭りであった可能性を一方で考えたりしています。
少し難しいかｗ

三島夏まつりへいらっしゃい
http://www.youtube.com/watch?v=M_DigYuI5eY

[投稿 デラシネ＠すべての骸に花を すべての魂に美しい詩を]

京都のお祭りっこの自分としては他所の祭りでも観てるだけでウキウキしますわ♪

[投稿 翡翠]

桑名の石取り祭に似てますね。

あちらはリズム無視の、ただひたすらうるさいやつですが。

[投稿 fさ]

三島大社と言えば、あの北条政子の腰掛石がある。人物としては義経をいじめたのが有名な頼朝より、政子の方が肝がすわってるんだろう。てか、歴代日本女性で第一位ではないの？でもNHKが政子をとりあげたのは一回だけ。承久の乱はとりあげたくはない題材だろね。

[投稿 RRD]

昨日はどうもお世話になりました。
俺はあのあと三島大社の前で見てましたけど、いやーすごいですね、これは。
女性が多いのも印象的でした。

iPhoneは音がいいですね。俺の携帯だと割れてしまいます。