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[21168] 【習作】教師、時々魔法先生【魔法先生ネギま!女オリ主】
Name: IO◆3882f1c4 ID:cdf1d82f
Date: 2010/08/15 12:49
はじめまして、IOです。
色々な作品に触れて、自分でも書いてみたいと思い、投稿をさせていただきました。
まだまだ、稚拙な文章ですので、批判やアドバイスなどを頂ければ今後の糧にしたいと思っています。


この作品を読むに当たっての注意点
・女オリ主。(TSではありません)
・開始時点で女オリ主×原作名有り脇キャラが確定しています。
・オリ主が、TOVのリタ・モルディオというキャラの魔法を使います。(使えるだけで、TOVのクロスではありません)
・魔法使いアンチ的な描写があるかもしれません。
・原作キャラの性格改変、人間関係の改変があります。
・原作キャラで名字しかわからないキャラに名前を付けることがあります。
・御都合主義です。
・作者の自己満足、妄想によって作られた作品です。御免なさい。
・更新は不定期だと思います。(出来るだけ早めに更新できるよう努力します)




上記の注意点に対して、不快な感情を抱かれたのでしたら、どうぞお引き返しください。

気にしない、大丈夫と思われる方は、このままお進みください。



[21168] 第一話「原作開始まであとちょっと~By.リタ~」
Name: IO◆3882f1c4 ID:cdf1d82f
Date: 2010/08/15 12:53
     
       魔法先生ネギま!~教師、時々魔法使い~



 私の名前は、リタ・ウェンデバーグ。
 
 年齢は今年で二十歳。ここ、麻帆良学園女子中等部で二年A組の担任をしながら、魔法使いもやっています。
 
 後、転生者です。

        
        第一話「原作開始まであとちょっと~By.リタ~」



 夕日に包まれた学園長室に、一匹の妖怪…もとい、後頭部が異常発達した老人とスーツ姿の女性が机を隔てて向かい合っていた。

「学園長先生、ネギ・スプリングフィールドという10にも満たない子供を教師として受け入れるというのは本当でしょうか?」

 女性が強めの語気で老人、麻帆良学園学園長近衛 近右衛門に尋ねる。

「うむ。三学期から、2Aの担任をしてもらおうかと思っておる。リタ君には、副担任をしてもらって、彼のサポートを頼むつもりじゃ」

「ふざけないで下さい!!!」

 女性、リタ・ウェンデバーグは両手を机に叩きつけて怒鳴った。

「来年には高校受験が控えているんですよ!今後の人生を決める大事な時期に、魔法学校を卒業したての子供に任せるなんて、担任としても、明日菜の保護者としても認めるわけにはいきません!!!」

「しかしのぉ~」

「少なくとも!!その子を副担任にして下さい。世間知らずの未熟者に、私の生徒は任せられません!!!!」

 そう言い放ち、リタは乱暴に学園長室から出て行った。

「……やれやれじゃの~」




 ふぅ、あの狸爺との会話は疲れます。

 英雄の息子だか何だか知りませんが、10才の子供に何でそこまで期待を抱けるのか疑問で仕方が無いです。原作でも、トラブルしか持ち込んでないのに。やっぱり、主人公補正という物でしょうか。

 後は、明日菜達の代わりにネギ先生の迎えに行くぐらいしか、出来る事は無いですね。他の事は、考えるだけ無駄です。原作の食い違いによって今後どうなるかなんて、その時になってみないと分かりませんから。

「お姉ちゃ~ん」

 後方から自分の名前を呼ばれ、一旦思考を打ち切る。

 振り返ると、私に向かって駆けてくる明日菜と少し後ろを歩く木乃香、刹那の姿があった。

「もう部活は終わったの? 明日菜」

「うん。今日は、エヴァちゃんも高畑先生も来るんだから超特急で終わらせました」

 満面の笑みを浮かべてVサインをする明日菜。慕ってくれるのは嬉しいんだけど…姉離れ出来るかちょっと心配ですよ。

「あすな~、ウチら置いてくなんて酷いやんか」

「明日菜さんのリタさん好きは初めて会ったときから変わりませんね」

 そうこうしている内に、木乃香達も追いついてきました。

「ごめんごめん。お姉ちゃん見つけたら居てもたってもいらんなくてさ」

「女の子なんだから、もう少し落ち着きというもの持ちなさい。木乃香ちゃん達は、このまま寮に帰るの?」

「はい。特に予定も無いので」

「なら、送るわよ。明日菜の着替えを取りに寄るつもりだからね」

 家に置いてある明日菜の服は、もう古くて着られなくなっているから、持ってきてもらわないといけないのよね。そろそろ、私のでもよくなってくるかしら。

「ほな、お願いします」「ありがとうございます、リタさん」


 
木乃香達を寮へ送り届けると、着替えを持った明日菜を乗せて我が家へと向かった。



「「ただいま~」」

「遅い!!私を待たせるとは何事だ!!!」

 我が家に帰るなり、玄関の前に仁王立ちしたエヴァの怒号が響き渡る。

「エヴァ、招かれてその態度は無いんじゃないかな?おかえり、リタ君、明日菜君」
 
リビングからタカミチが姿を現し、エヴァをたしなめる。エヴァは、チッっと舌打ちをして入れ替わりに奥へと姿を消した。

「和也さんと茶々丸ちゃんは?」

「茶々丸君は工学部に寄ってから来るらしいよ。瀬流彦君は、彼女を迎えに行くといってさっき出て行ったよ」

「なら明日菜、先にシャワー済ませてきなさい」

「は~い」

 明日菜は、着替えの中から寝巻を引っ張り出してお風呂場へと向かう。

それを見届けて、エヴァのいるリビングへと向かうと、エヴァが寝そべって煎餅を頬張りながら時代劇を見ていた。私は、その姿を横目にエプロンを着けながら夕飯の支度を始める。といっても、すき焼きなのですぐ出来るんですけどね。下ごしらえは昨日のうちに済ませていますし。

「もうすぐ夕飯なんだから、あまり食べすぎないようにね」

 一応注意しておく。どうせ、エヴァの事だから聞きはしないんですけどね。

「私に指図するな。…そんな事より、クソ爺に直談判してきたらしいじゃないか。詳しく聞かせろ」

 直談判って、そんな大げさなものじゃないのに。タカミチも、なんだか興味有り気な視線を向けてくるし…まぁ、話してどうこうなる事じゃないから良いんですけど。

「ただ、今度来る先生について少しお話しただけですよ」

「というと、ネギ君の事かい?」

「誰だ?それは」
 
エヴァがネギ君の事を知らないのはちょっと以外ですね。ネギ君が産まれる前に、麻帆良に封印された所為なのかな。

「今年で10才になる英雄ナギ・スプリングフィールドの息子ですよ。三学期から、2Aの担任をさせるとの事だったので、せめて副担任にして下さいとお願いしたんです」

「そんなガキにあのクラスを任せようとは。…お前の予想が当たったみたいだな」

「予想ってなんだい?」

 去年の半ば頃に、2Aというクラスの特異性についてエヴァと語り合った事がありました。多分の、その時のことでしょう。

「2Aというクラスは、何かの目的で集められた可能性が高いという話です」

「明日菜、近衛、超、葉加瀬、明石、長瀬、龍宮、桜咲、そして私。他の奴らも磨けば裏でも十分にやっていける才を持っている。どう考えても、集まりすぎている。まぁ、ガキの仮契約候補と考えれば納得がいくがな。あのクソ爺の事だ、孫娘に魔法の存在がバレる事も期待しているかもしれん」

「推測の域を出ないんですけどね。二人とも、手分けして食器とか運んでください。和也さんと茶々丸ちゃんが帰ってきたら、いつでも始められるようにしておきたいので」




「…お姉ちゃんにはまだ敵わないか」

 脱衣所に、リタのブラを着けて溜息を吐く明日菜の姿があった。

 少しはお姉ちゃんに近づいたと思ったのに、まだまだ先は長いわね。楓ちゃんや那波さんとまではいかないけど、お姉ちゃんくらいは大きくなってほしいな。

「まっ、見せる相手が居る訳でもないんだけどさ」

 私にも、お姉ちゃんにとってのお兄ちゃんみたいな運命の人と出会える日が来るのかな?一体、どんな人なんだろ。

「明日菜~、もう上がった?」

 自分の顔も分からない運命の人を思い浮かべていると、リビングからお姉ちゃんが呼ぶ声が聞こえた。

「あ、うん。どうかしたの?」

「和也さん達、もうすぐ帰ってくる頃だから。下着姿を和也さんに見られたくないなら早くしなさい」

 それはマズイ。前にそれでお姉ちゃんから制裁という名の補習授業を受けさせられた事がある。あんなのは二度とごめんだ。

 素早く服を着てリビングに向かった。

リビングでは、お姉ちゃん達がニュースを見ながら談笑していた。私が、その輪に加わると高畑先生が私に話しかけてきた。

「エヴァの修業には着いていけているかい?」

「なんとかですね。今は、茶々丸さんとの組み手が殆どです」

 お姉ちゃんから、自分の体質や魔法使いについて教えてもらってから、自分の身を最低限守れるように護身術を教えてもらっている。

 エヴァちゃんが言うには、筋は良いらしい。このまま続ければ、古ちゃん以上になれるとか。

「ソイツには体で覚えさせた方が早いからな。元が馬鹿だから、説明したところで理解できなければ意味が無い」

 否定できないのが悔しい。学力だって、お姉ちゃんやいいんちょが根気よく教えてくれてやっと平均60に届く程度なんだもん。

「僕が教えられれば良かったんだけど、当分は休暇ももらえそうにないからね。エヴァが居てくれてよかったよ」

「私が教えられるとすれば、瞬動術ぐらいですからね。エヴァが友達で本当によかったと思っていますよ」

「そもそも、私がタカミチを紹介しなければ、明日菜と知り合ってもいないだろうが」

「エヴァちゃんは、私と皆を繋いでくれた架け橋なんだよね。ありがと、エヴァちゃん」

「ぬわっ! 抱きつくな、重い! コラ、頭撫でるな! リタ、見てないで助けろ!!!」

私は、後ろからエヴァちゃんに抱きつき、高畑先生が頭を撫でる。お姉ちゃんは、それをニヤニヤと笑みを浮かべながら見てる。
エヴァちゃんも悪い気はしてないと思う。口ではああ言ってるけど、本当に嫌だったら、私が抱きついた時点で投げ飛ばしてるだろうし。

「ただいま」「お邪魔します」「ケケケ、ジャマスルゼ」
 
そうこうしてると、お兄ちゃん達が帰ってきた。
 



 高畑先生、エヴァちゃん、茶々丸さん、チャチャゼロちゃん、瀬流彦お兄ちゃん、リタお姉ちゃん。

私の家族。私の、とってもとっても大切な絆。

いつか、皆に恩返しできるといいな。


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