不戦の誓い新たに 徳島市で戦没者へ鎮魂の乱舞   2010/8/16 10:41
					
					 終戦記念日の15日、徳島県内各地で、平和を願う催しがあった。65年の節目の年に、参加者は戦争犠牲者の冥福を祈り、不戦の誓いを新たにした。
 終戦記念日の15日、徳島県内各地で、平和を願う催しがあった。65年の節目の年に、参加者は戦争犠牲者の冥福を祈り、不戦の誓いを新たにした。
 徳島市の眉山山頂にある戦没者慰霊塔・パゴダ前では、「ビルマ(現ミャンマー)戦没者慰霊祭奉納踊り」があった。
 ビルマ戦線従軍者でつくる県ビルマ会の会員と遺族ら約70人が参加した。全員で1分間の黙とうをささげた後、無双連の約40人が、鉦(かね)や笛の音を響かせて、鎮魂の乱舞を見せた。
 高井利亮会長(94)=同市山城町東浜傍示=は「たくさんの犠牲の上に平和が成り立っている。二度と戦争が起こらないよう悲惨さを伝えたい」と話した。パゴダにはビルマで亡くなった6216人が祭られている。
 眉山中腹にある拓魂碑の前では、満蒙開拓青少年義勇軍として旧満州(中国東北部)に送り込まれて亡くなった徳島県人約480人の慰霊祭が営まれた。
 生存者でつくる県拓友会の会員15人が、正午の時報とともに1分間の黙とうをささげ、飢えや病気のために10代の若さで亡くなった仲間の冥福を祈った。義勇軍には、1938~44年にかけて、県内から約1600人が参加した。
【写真説明】平和への祈りを込めて踊る無双連の踊り子=徳島市内の眉山山頂パゴダ前