名張市桔梗が丘1の近鉄桔梗が丘駅構内に11日、エレベーター2基が設置され、運転が始まった。
08年度に始まった同駅のバリアフリー化工事の一環で、総工事費は2億8300万円。うち市は一般財源から約4716万円を負担している。昨年度は駅構外にエレベーター2基が設置された。
同駅近くの子供服店によく来るという、同市松崎町の2児の母、染谷文さん(35)は「とても助かる。これまでは階段をベビーカーを押して上っていた。駅が不便なのでこの辺りには車で来るようにしていたが、これからはもっと電車を利用したい」と話した。
同駅ではこの日、エレベーターのほか、障害者用のトイレをオストメイト対応、ベビーシート付きに多機能化した。9月下旬までに、点字運賃表、案内板誘導チャイムなどを設置し、完了する予定。【宮地佳那子】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2010年8月12日 地方版