現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

「とめはねっ!」モデル 大分高校が書道展に不正出品

2010年8月16日13時18分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 大分市の私立大分高校は16日、昨年と今年の全日本高校・大学生書道展(日本書芸院、読売新聞社主催)への出品で、在校生以外の名を借りて出品数を水増しする不正が見つかったと発表した。同校は、書道部顧問の男性教諭による不正と判断し、停職3カ月の処分にする方針。

 小山康直校長によると、最優秀賞を受賞した昨年の篆刻(てんこく)の部の出品者名簿に同校卒業生の名前8人と同校の生徒ではない名前25人分があり、少なくとも33点の水増しがあったという。今年についても、出品は1部門につき1人1点がルールで、同校からの参加者数は273人だったのに、漢字940点、かな683点、調和体617点が出品されていたことがわかった。

 大分高は同書道展で最優秀賞を昨年も含め過去9回獲得し、その功績で昨年、県民栄誉賞を受賞。小山校長は「信頼を裏切った。賞を返上したい気持ちだが、日本書芸院と県の指示に従いたい」とし、日本書芸院と県に同日中に不正の事実を報告するという。

 同校は、顧問の教諭のほかに、不正を止められなかったとして副顧問を減給10分の1(2カ月)、小山校長を無給(2カ月)とする処分をする方針。今後は第三者委員会を発足させ、書道や美術品などの出展の際には第三者が審査する仕組みを作って再発防止に努めたいとしている。

 同高書道部は、2009年には日本テレビ系番組内の全国大会、第1回書道ガールズ甲子園で優勝。小学館ヤングサンデーコミックスの「とめはねっ! 鈴里高校書道部」に登場する強豪校「豊後高校」のモデルとしても有名。

PR情報
検索フォーム
キーワード:
全国大会
甲子園
卒業生

おすすめリンク

「いつから、こんな使い方をするようになったのだろう……」。ことばは時代や場所によって変わっていきます。校閲記者が、いろいろなことばを掘り下げていきます。

太平洋とインド洋をつなぐ南シナ海をめぐり、米中の新たな風波が高まっている。そのパワーゲームは、日本としても目を離せない

星稜・松井選手の5打席連続敬遠。戦術、それとも…。両校の選手、監督らは何を考えたのか。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介