【宜野湾】通常は駐車場として無料開放されている普天間飛行場施設内の空き地について、米軍は13日の使用を認めなかった。
この日は、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した日に当たり、市民団体などによる抗議集会が近くで開催された。米軍は使用不許可の理由を明らかにしておらず、同市は「これまで(ヘリが墜落した8月13日に)開放されなかったケースはなかった。今年は普天間移設問題がこじれ、米軍への県民世論がさらに厳しくなっているためではないか」とみている。
宜野湾市役所向かいにある通称「市民広場」は、基地の運用に支障がないことを条件に、1970年代から市に開放されている。おおむね午前5時から午後11時まで利用でき、200台前後の車が駐車可能な広さがあるため、広く市民に利用されている。ゲートの開閉は米軍が管理している。
1日を通して利用が許可されないのは年に1、2回程度あるが、今年に入ってからは初めて。翌14日からは通常通り開放されるという。
13日だけ閉鎖する理由について米軍は明らかにしていない。
普天間爆音訴訟団の高橋年男事務局長は「抗議集会への嫌がらせとしか考えられない」と話している。