「無断訪朝した韓相烈氏の板門店入国を阻止せよ」
保守系団体、あす糾弾大会を開催
今年6月12日に無断訪朝し、光復節(日本の植民地支配からの解放を記念する日。8月15日)に板門店から帰国する予定の韓相烈(ハン・サンリョル)韓国進歩連帯常任顧問について、保守系団体が大規模な糾弾大会を開き、入国阻止行動に乗り出すことが13日判明した。
保守系団体の連合体「愛国団体総協議会」(常任議長:李相薫〈イ・サンフン〉元国防長官)の会員1300人余りは、15日午後に京畿道坡州市の統一大橋付近で「韓相烈糾弾および拘束処罰要求大会」を開き、韓氏と同じ服装をした人物を縄で縛り、北に送り返すパフォーマンスを行う予定だ。また同協議会は、普信閣でおよそ3000人が参加する「従北左派勢力剔抉(てっけつ)8・15国民大会」も開催する。
自由北朝鮮運動連合と拉致被害者家族会、大韓民国父母連合の会員約300人は、韓氏の移動に用いられると予想される道路を占拠し、韓氏の「逮捕」に乗り出すと表明した。保守系団体の関係者は、「左派勢力は、韓氏を平和統一の英雄だと讃えているが、韓氏は反国家犯罪をはたらいた人物に過ぎない。捕まえて、そのまま北に送り返さなければならない」と主張した。また会員らは、15日午前10時に臨津閣から対北ビラ10万枚を大型風船に載せて北に飛ばし、韓氏の糾弾大会も開く計画だ。
韓国自由総連盟など保守系10団体で作る「国家正体性回復国民協議会」は13日、ソウルのプレスセンターで記者会見を開き、「不法に訪朝し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)独裁体制を称揚して、民族的苦痛である天安事件の真実を歪曲(わいきょく)した韓氏の反国家・反民族的妄動を強く糾弾する。韓氏は国家と民族の前で痛烈に謝罪せよ」と要求した。また同協議会は、「韓国政府は韓氏の実定法違反行為を厳重に処罰し、進歩連帯をはじめとする従北左派勢力の反国家行為を根本から処罰せよ」と促した。
大学生の保守団体「New再び」は13日、「韓氏の行為は進歩的な行為ではなく、北朝鮮に追従する従北行為に過ぎない。進歩という仮面をかぶった従北勢力韓氏を、韓国政府は拘束して取り調べよ」と主張した。
一方、韓国進歩連帯や韓氏を支持するクリスチャンなど約500人は、15日午前に坡州市臨津江駅付近で韓氏歓迎祈祷会を開き、南北関係改善を求める予定だ。さらにその後、ソウル都心で約3000人が参加する大規模な8・15国民大会を開くことを明らかにした。また警察は、15日に臨津閣付近に22個中隊を配置し、保守・左派団体の衝突を防止する計画だ。
アン・ジュンホ記者
ハン・スヨン記者