本書で彼が提案した変動相場制はその10年後に実現したが、公的年金の廃止、法人税の廃止、負の所得税、教育バウチャー、職業免許の廃止などは、いまだに論争になっている。出版された当時は、アメリカでも「時代遅れの自由放任主義」と酷評されたが、いま読むと、半世紀近くたっても、内容がまったく古くなっていないことに驚く。時代がようやくフリードマンに追いついてきたのか、それとも改革の理念と実行との間には、かくも長い時間が必要なのか・・・
本書で彼が提案した変動相場制はその10年後に実現したが、公的年金の廃止、法人税の廃止、負の所得税、教育バウチャー、職業免許の廃止などは、いまだに論争になっている。出版された当時は、アメリカでも「時代遅れの自由放任主義」と酷評されたが、いま読むと、半世紀近くたっても、内容がまったく古くなっていないことに驚く。時代がようやくフリードマンに追いついてきたのか、それとも改革の理念と実行との間には、かくも長い時間が必要なのか・・・
コメント一覧
興味深いですね
面白そうな内容ですね。とくに、「負の所得税」は格差社会を打開する策になりそうです。
負の所得税
負の所得税。ググってみましたが、とても興味深いですね。公的機関の裁量が入り込む余地がないのが良いと思います。
職業免許の廃止は、内容を理解しないのでなんともいえませんが、文字通りならちょっと怖いような気がします。でもがらがらポンでもういちどはじめからやりなおしというのも、社会に活気をもたらすような気がしますけどね。
負の所得税の遥か前段階
負の所得税よりも何よりも、まずやらねばならない事は、消費税を完全インボイス式に統一して、所得の把握率を高める事。これができなければ、所得の把握がデタラメなのだから、負の所得税どころの話ではない。
医師免許
たとえば医師免許制度を廃止し医師の評価を市場に任せることで医療のレヴェルアップにつながればいいな、と。が、国家によるお墨付きがないとヤダヤダという国民性からして、夢物語でしょう(泣
医師免許について。
グローバル化していく中、必ずしも日本の医師免許が必要だとは思えない。
アメリカでは、インドで手術しに行っている現実があるし、遠隔医療の分野では、診断などは、既に海外の専門医が活躍している。
おそらく、日本も日本で治療できない病気に関しては、海外で受診することが当たり前になりつつある。
先天性の不平等について
フリードマン氏は「相続による財産と能力・努力による財産を分けるのはおかしい」と言っています。私もこの意見に反論する根拠はありません。しかし、私はどうしても「境遇の不平等は運がいいか悪いかの違い」という論拠に納得できないのですが、私の理解が足りないのでしょうか?