あの日の自分を探して。

RQさんのブログの「みどりの日々」
是非、お読みください。わたしもいろんなことを思い出させられた記事でした。

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今の家に引っ越すときに、前の家に置き去りにした荷物がいくつかありました。
今年の５月に父と祖母がその家に移ってくるということで、置き去りのままの荷物を再整理して、捨てるものは捨て、持ってくるものはあらためて引き揚げてきました。

そういう「普段使うものでもないけど、捨てられない箱」というのは主に小学校や保育園のときの連絡帳だとか友達同士でやってた交換日記のノートだったりとか、「要らないっちゃー要らないんだけど、今さら捨てるに捨てられない」ものだったりします。
ウチは引っ越しが多かったのですが、そのたびに捨てずに連れてきた荷物でもありました。
今回は置いておくとうっかり父が捨てそうなので、捨てられても諦めのつくものは残し、「捨てたら殺す！！」というものだけまとめて引き揚げてきました。

かなりの量あって(笑)
今８月ですがまだ整理がつかないで今の家の和室に置いたまんまのものも多いのです。
ずーーーっと逃げて見て見ぬふりをしてきたのですが、
この中にはものすごい宝箱がありました。

当時のスポーツ新聞の山。
念のため言っておきますが、当時インターネットはありません。
これがこの箱に入っているのは自覚していましたが、
この中から新聞以外にファイルも出てきました。

「News weekアジア・太平洋版」
しかも、現地版もコピーを持ってる！！
どうやって？　いつコピーしたの？　アタシ！？

みどりのプロデビュー時の「プリンスアイスワールド」のパンフレット。
持ってたんだ！　オレ、これ持ってたんだ（涙）

その他、当時伊藤みどりの名前の出てくる雑誌はほぼ購入してファイルに入っていました。
自分でも忘れていたものも多い。

そうは言ってもこのファイルくらいだったら、うっすらとした記憶にはあったんです。
「そう言えばあれも買ったはず…」「あれも探せばどこかにあるはず…」
と思ったまんま放置していただけで。

ところがもう１つ。
まったく身に覚えのないファイルまで箱に入っていました。

収まりきらなかった新聞記事、１冊丸ごととって置くほどでもなかった雑誌記事の切り抜き…。

溢れんばかりに詰まったドキュメントファイルです。

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みどろは自分で自分に驚きました。

今初めて、何の迷いも恥じらいも遠慮もなく、自信をもって言おう。

伊藤みどりは、日本の宝だったと。

わたしは今ほど、「あの日の自分」を愛おしく思うことはない。

自分がどれだけ伊藤みどりを愛していたか、今日ほど思うことはない。

当時は学生でしたし、お金もツテもインターネットもなく、わずかな情報を頼りに伊藤みどりを追い続けていくしか方法がありませんでした。

一生に一度。
死ぬまで２度と見られないかもしれない。
この機会に絶対に後悔を残さないように。

あのとき毎日、自分に心でつぶやいていたことを思い出しました。

禁煙までしてたもんなぁ(笑)
「そうだ、願掛けしよう」と禁煙を思い立ったその瞬間から、
ものの見事に１本のたばこも吸いませんでした。
それは五輪後もしばらく続いたくらいです。

伊藤みどり、ありがとう。
ＲＱ様、ありがとう。
記事を読まなければ、あの箱を「整理しよう！」と思い立つこともありませんでした。

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最後に。
みどろは今でも、アルベールビルのクリスティー・ヤマグチの演技を見直すことができません。
それは苦くて辛い思い出を想起させるものだから。

そして今年、同じ思いをしている人がたくさんいるだろうと想像します。
浅田真央のファンしかり、中野友加里のファンしかり…。
だから、悔しかったり収まらなかったりする気持ちは痛いほどよくわかるのです。
でも、それが勝負である。スポーツである。結果である。
当時ヤマグチのことも決して嫌いではなかったし、ましてやヤマグチをケナすなんて、

伊藤みどりの品位まで貶める
それだけは絶対やっちゃいけない

学生でもそれくらいのことはわきまえていました。
日本人はいつからこんな恥知らずばっかりになったんだろうと残念に思います。

あれ以来ほとんど見直すことがないヤマグチの演技ですが、それでも記憶の中のヤマグチの「マラゲーニャ」は、やはり五輪金メダリストにふさわしいものであったと、
わたしは何年もかかって、やっとそう言えるところまできたと思っています。
呑み込めないものを、呑み込まないといけないことは、人生多々ある。
説教くさかったらごめんなさい。

今年いろんな選手が使う予定の「マラゲーニャ」。
そういった意味でもみどろにとって特別な感慨のある曲です。

こちらも是非、ご覧ください(笑)　マツコ、いいよ～。わかるよ、わかるよ、うんうん。