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「日本初」笑う慎太郎 写真原板を公開 北川で8日から

2010年8月6日

写真

中岡慎太郎の笑顔を撮った写真のガラス原板=中岡慎太郎館提供

 幕末に坂本龍馬らとともに活躍した北川村出身の中岡慎太郎の笑顔を写した写真のガラス原板が見つかり、8日から3日間、同村柏木の中岡慎太郎館で展示される。原板は日本で最初に笑顔を写した写真といわれ、一般公開は初めて。

 原板は縦約8センチ、横約10センチ。慎太郎が下宿していた京都の書店「菊屋」の5代目にあたる富山市の鹿野秀夫さん(80)方に保管されていた。志士らの連絡役を務めていたとされる菊屋の経営者の峰吉が譲り受け、同市に移り住んだ峰吉の妻キンの遺品として受け継がれてきた。

 慎太郎が龍馬とともに暗殺される約1年前の1866年11月に京都・祇園で撮影された。笑顔の慎太郎のひざには舞妓(まいこ)のものと見られる帯が写っている。隣に女性が一緒に写っていたと見られるが、その部分は削り取られたり、塗りつぶされたりしてある。

 同館の豊田満広学芸員(38)と県立坂本龍馬記念館(高知市)の学芸員が今年7月、富山市まで出向き、本物と断定した。豊田学芸員は「ないと思われていた原板が見つかりビックリしている。笑顔に隠された裏側を知りたい思いだ」と話している。

 開館は午前9時〜午後4時半。入場料は大人500円、小中学生300円。問い合わせは同館(0887・38・8600)へ。

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