ライブでファンの歓声に笑顔で応えるＴｏｓｈ Ｉ。右後方はドラムのＹＯＳＨＩＫＩ＝日産スタジアム（撮影・開出 牧）
ロックバンド、Ｘ ＪＡＰＡＮが１４日、横浜市の日産スタジアムで国内では１年３カ月ぶりとなるライブを行った。アンコールでは予告通り、脱退した初期メンバーのベース・ＴＡＩＪＩ（４４）が１８年ぶりに“復帰”し、パフォーマンス。歌手・安室奈美恵（３２）も駆けつけ“完全復活”を見守った。観客動員はバンド史上最多の６万５０００人を記録した。
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１９９２年にメンバーとの確執が原因でバンドを離れていたベースのＴＡＩＪＩが１８年ぶりに“和解”の復帰を果たした。Ｘ ＪＡＰＡＮは、リーダー・ＹＯＳＨＩＫＩ（年齢非公表）とボーカル・ＴｏｓｈＩ（４４）が０７年に電撃的に和解し、復活を果たした歴史がある。日産‐でのライブ限定とはいえ、１９８６年から９２年１月まで、Ｘの“創成期”に在籍したＴＡＩＪＩの電撃復帰は、史上最大のショーにふさわしいものだった。
アンコール３曲目。ＴｏｓｈＩがＴＡＩＪＩを呼び込んだ。１２日の会見でライブへの“緊急参戦”は発表されていたが、ファンにはうれしいサプライズ。ドラムセットから離れ、ステージ中央に降りてきたＹＯＳＨＩＫＩが“お帰り”とばかりにＴＡＩＪＩの肩を抱くと、悲鳴のような歓声が会場を包んだ。
１８年ぶりにパフォーマンスした楽曲は「Ｘ」。現在ベースを担当するＨＥＡＴＨのサポートを受け“Ｗベース”の形で観客の狂乱の“Ｘジャンプ”をあおった。
演奏曲目はわずか１０曲ながら、約２時間のステージ。世界初披露となった新曲「Ｂｏｒｎ Ｔｏ Ｂｅ Ｆｒｅｅ」や、新メンバーのＳＵＧＩＺＯ（４１）がバイオリンを演奏したアコースティックバージョンの「Ｓａｙ Ａｎｙｔｈｉｎｇ」などバンドの新たな可能性を見せた。
１５日も同所でライブ。９月には北米ツアーがスタートする。