チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[20865] 【短編・ネタ】星の王子さまが出会った人達 星の王子さま×??? クロスもの カオス注意
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/12 17:43
この話は星の王子さまが自分の星へ帰る途中に出会った時の人達との物語です。

ただし出会う人達は相当カオスなものです。

言ってしまえばカオスなクロスです。

万人向けとは言えないでしょう。

しかし少しでも皆様の暇を潰せて、そして何より楽しめていただけたらと思います。

厳しいご指摘も真摯に受け止めていこうと思います。

それではどうぞ。

――――――これは誰かの物語の、もしもの物語。






[20865] 聖書の獣と最古の魔導書
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/08 16:43
この話は私が不甲斐無いために一度検閲・・・じゃない修正しました。


それではどうぞ。





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星にいたのはとても綺麗な男の子と女の子でした。


男の子は長い金色の髪と瞳を持ち、男の人のような女の人のようなそんな不思議な感じを持っていました。


そして女の子は黒い豪奢なドレスを着て、墨を流したような艶やかで綺麗な長い髪をなびかせていました。


二人は寄り添いながら何処か遠くを見て、お互い笑いあっていました。


しかし二人は王子さまに気付くと少し驚いて王子さまを見ました。





「ほう、このような所に人が来るとは珍しいな」


「そうですねマスター」




王子さまは今まで会った人達と違うこの二人に興味を持ちました。





「二人は此処で何をしているの?」





と王子さまは二人に尋ねた。





「私達は此処で世界を、星を見ていたのです」





と黒髪の女の子が返事をした。





「そう、此処でこうして二人で世界を見続けてその世界に生きる命を笑いながら、憧れながらずっと見ているんだ」





と金の髪の男の子は笑いながら言いました。





「どうしてそんなことをするの?」





と王子さまは二人にまた尋ねました。





「此処でこうして二人で世界を永遠に見続けることが、私達に与えられた罰だからです」


「多くのものを傷つけ、苦しめ、憎しみ、恨み、憎悪して嫌悪した。その罰を受けているんだ」


「でも此処ならもうなにも壊さず、誰も傷つけず、憎まずに恨まずにいることが出来る。・・・私達は永遠の罰を受けている。
 けれど今は永遠の平穏を手にしている。心の底でずっと望んでいた・・・優しい日々を」


「だから余等はこれからもずっと見続ける。過去永劫から未来永劫までずっと。二人で、いつまでも」





笑いながらそう語る二人は本当に仲睦まじいものでした。





「ぼくは今自分の星に帰る最中なんだ。そこでぼくのことをきっと待っている人がいるんだ」


「そうか。その者はそなたにとって大事な者か?」


「うん。ぼくにとってとても大事な、この世界でかけがいのないヒトなんだ」


「そうですか。貴方がそこまで大事に想っているのなら、きっとそのヒトも貴方のことを大事に想っているでしょうね」





男の子と女の子は王子さまに優しく微笑みながらそう答えた。





「ならば一刻も早くその者の下に帰るがよい。その者もきっと、そなたのことを待っているだろう」


「うん、そうだね。彼女はすごく気難しい性格だから、早く帰ってあげないと機嫌を悪くすると思うんだ」


「まあ、ふふふ、そうですか。では一刻も早く帰った方がよろしいですね」





王子さまは二人にそう言われ早く帰ってあげようと思った。


気難しくて我侭で、そして寂しがり屋のあのバラの下へ。


王子さまは星から出ようとした。


だがその前に、どうしても二人に聞いてみたいことがあった。





「ねえ聞いても良いかな?」


「何ですか?」


「何が聞きたいのかな?そなたは久しぶりの客だ。何でも答えよう」


「ぼく達も二人みたいに仲良くできるかな?」





王子さまの質問に目を点にして驚いた二人は、その後笑い出した後、王子さまにこう答えた。




































「――――――――ああ、出来るさ。きっと」


「――――――――ええ、出来ます。きっと」







































王子さまはありがとうと言って、二人の下から去っていった。


かつての黒き教団の長、マスターテリオンとその従者エセルドレーダは微笑みながらそれを見守る。





「――――行ってしまったなエセルドレーダ。彼は、ちゃんと帰ることが出来るだろうか?」


「もちろんですマスター。彼ならきっと帰ることが出来ます。このような場所に来ることが出来たのですから」


「それもそうだな。――――ならば祈ろう。彼が無事に帰ることが出来るように」


「イエス、マスター。彼が大事な者の所へ辿りつけるように」





二人は王子さまの無事を祈り、そしてまた寄り添い、世界を見続ける。


いつまでも、いつまでも。








































私の受信した電波は如何だったでしょうか?


少しでも皆様方の暇を潰せれば良かったのですが。


この話は星の王子さまを読んでティンときて書いたものです。


上手く二人を再現出来ていれば良かったのですが、どうだったでしょうか?


そしてこれは私が受信した中で一番ましだったものです。


受信したのはまだあります。


でも他のはもうカオスなものしかなかったもので・・・


よければご意見ご感想のほどよろしくお願いします。


それでは、お付き合いありがとうございました!



[20865] 戦い続けた戦士達
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/05 16:03



これはカオスな方の電波です。


はっきり言ってこんなのありえないと思われるかもしれません


それでも書いとけと私のゴーストとか、後ろにいるタナトスとかその他もろもろが囁くので書きました


独自の解釈が出て来ますがどうか許してください


それではどうぞ。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにいたのは黒い影のヒトでした。


黒い影の人は何処か遠くを心配そうに、悲しそうに見ていました。


黒い影のヒトは王子さまに気付くと、凄く驚いて王子さまを見ました。





「何者だ。この十次元と十一次元の狭間のこの世界に一体どうやって?」





黒い影のヒトは王子さまを見た後、何か考え込むような仕草をしてブツブツと何か言っていました。





「螺旋族ではない・・・いやしかし・・・なら何者・・・どうやって・・・このような事例は初めて・・・」





ブツブツという黒い影のヒトに王子さまはいいました。





「あなたは此処で何をしているの?」





黒い影のヒトははっと気付き王子さまを見て答えました。





「・・・・・・私は此処で世界を守っているのだよ」


「何から世界を守るの?」


「螺旋族という者達からだ。螺旋族は危険な存在だ。欲望のままに進化し、そしていずれその力で世界を破壊してしまう。
 ・・・私は、私達はそれを阻止するために此処にいるのだ」





黒い影のヒトはそう言いました。





「どうしてあなたは世界を守るの?」


「どうして?それはそうすることが私の、我々の義務だからだ。力を持った我々だからこそ、この世界の守護者でなければいけないのだ」





王子さまは続けて言います。





「あなたは世界の何を守りたかったの?」


「・・・何?どういうことだ?」





黒い影のヒトは一瞬何を言われたのか理解できませんでした。





「世界には色々なものがあるでしょ?だからあなたは世界にある何を守りたいのかなって思ったんだ」


「何を・・・だと?・・・そうだ私は・・・一体何を・・・いや、そもそもどうして・・・」





黒い影のヒトはまたそう言ってブツブツと考え込みました。





「私の守りたかったもの・・・それは世界だ・・・だがそもそも世界の何を守ろうと・・・」


「どうしたの?何か忘れたの?」





王子さまがそういうと黒い影のヒトはまたはっとして王子さまを見ました。





「忘れた?私が?我々が?・・・そうだ私は、我々は忘れたのか。・・・世界の何を守りたかったのか」


「思い出せないの?守りたかったもの?どうして忘れたの?」


「どうして・・・どうしてか。・・・多分、あまりにも長い間存在したためだろう。
 長い間ずっと戦って、気付いたらそれを忘れてしまった。・・・皮肉な話だな」





黒い影のヒトの表情は王子さまにはよく分かりません。


でもその声はどことなく寂しそうに聞こえました。





「あなたはどれくらい此処にいるの?」


「もうそれすらも忘れてしまった。あまりにも長すぎて、分からなくなってしまった」





王子さまは黒い影のヒトに言いました。





「ぼくは今自分の星に帰る最中なんだ。ぼくは早く帰らなくちゃいけないんだ。ぼくはその星で守らなくちゃいけないものがあるんだ」


「守るべきもの?それは何だ?」





黒い影のヒトは王子さまに尋ねました。





「ぼくの星にあるバラだよ。あのバラはとても寂しがり屋で、だからぼくがそばにいなくちゃいけないんだ」
 

「それがお前の守るべきものか?」


「そうだよ。それにバオバブの手入れもしなくちゃいけないし、火山の煤も払わなくちゃいけないんだ」


「・・・なかなか大変そうだな」





黒い影のヒトは関心して言いました。





「うん。でもぼくがやらなくちゃいけないことだからね」





王子さまは胸を張って言いました。


そして王子さまは言いました。





「そうだ。あなたの大事なものは何?きっとそれがあなたの守りたいものだよ」


「私の、私達の大事なものだと?」


「そう、大事なもの。それとも大事なヒトかな」


「大事な、ヒト・・・」





黒い影のヒトはまた考え込みました。





「・・・・・・ああ、なるほどな」


「思い出した?」


「ああ、思い出した。思い出せたよ」




黒い影のヒトは言いました。





「それは何?」


「・・・命だ。この世界全てに生きる命だ。・・・そんなことを忘れてしまうとはな」


「良かったね思い出して」


「ああ、君のおかげだ」





そう言った黒い影のヒトの声は、先ほどまであった寂しさが少し消えていました。





「それじゃそろそろぼくは行かなくちゃ」





そう言って帰ろうとする王子さまに、黒い影のヒトは言いました




































「ならばお前の星、必ず守れよ」


「――――――うん!」





































王子さまが行った後黒い影のヒト、アンチ・スパイラルはポツリとつぶやいた。





「全く皮肉な話だ。守りたいものを忘れ、傷つけて。今まで私は、我々は何をしていたのか」





それはまるで懺悔の言葉のようだった。





「だが、だからといって止めるわけにはいかない。スパイラル・ネメシスを起こすわけにはいかないのだ」




言葉は続く。





「我々は彼のように胸を張って言えるだろうか。この世界を守ると。・・・否、断じて否」





いまさら彼のように誇りを持って言えるわけが、ない。





「それならいつまでこんなことを続ければいい?我々ではスパイラル・ネメシスを止めることは出来ない。
 ・・・出来るはずがない」





それが彼等の限界。


だが、もしも。





「そうもしも・・・もしも私を、我々を超える者達が現れるのなら。スパイラル・ネメシスを止めることも出来るのでは?」





自分達には出来なかったこと。


もし自分達以上の者達が現れたらそれも可能なのでは?


それはありえない可能性かもしれない。


だが、もしそうならそれが、それこそが。





「我等に残された希望か。・・・ならば私は続けよう。命を踏みつけ、絶望を与え、希望を消すことを。
 そしてそれでもなお我等に立ち向かい、いつか我等を打倒する存在が現れるまで、我等は戦い続けよう」





































―――――我等を超える、螺旋の戦士が現れるその時まで。




































彼等の願いを知る者は、いない。





































というわけでアンチ・スパイラルでした。


・・・・・・・・・やっちゃったな。


なんと言うか、我ながらなんてカオスなもの作ったんだと思いましたよ。


彼等は螺旋族が超えるべき壁であると私は思ったんです。


そして彼等は願ったんじゃないでしょうか?


自分達を否定する存在が現れることを。


自分達に出来なかったことが出来るような者達が現れることを。


自分達の罪を裁く者が現れることを。


私はそう感じたんです。


他のカオスは、どうしよう?


このまま封印するべきかな?



[20865] 夢を見守る剣の聖女
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/05 20:09
今回もまた前以上のカオスです。

毒電波をバンバン受信した結果です。

そして今回は相当遊びました。

シリアス?何それ?新種の怪しいお薬トカですか?

そんな感じです。

それではどうぞ。































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには白い服を着た綺麗な女の人がいました。


女の人は長い綺麗なこの前会った少女にも劣らない髪と左眼の下のすぐ近くに泣き黒子がちょこんとある優しそうな顔でした。


そして女の人は何処か遠くを羨ましそうに見ていました。


女の人は王子さまに気付くとあらあらうふふと笑いかけてきました。





「こんな所に人が来るなんて珍しいわね。こんにちは、かな?ねえ君何処から来たの?お姉さんに教えてくれない?」






女の人、もといお姉さんは王子さまの頭を撫で、ニコニコ笑いながらそう言いました。





「遠い所から来たんだ。ねえ、お姉さんは此処で何をしてるの」





王子さまはそうお姉さんに尋ねました。





「うーんそうねー強いて言うなら、此処で世界を見てるのよ」


「どうして世界を見ているの?」


「だって他にすることないんだもん♪」





お姉さんはあっけらかんとそう言いました。





「・・・・・・・・・・・・」


「ちょ、黙らないでよもう。そんなことしたらお姉さん泣いちゃうぞ?」






王子さまのお姉さんの最初のイメージがガラガラ崩れていきます。





「だって本当にすることがないんだもの。正確に言えば、何かしたくても出来ないの」


「どうして出来ないの?」





王子さまはお姉さんにまた尋ねます。





「どうしてかーどうしてなんだろうねー。お姉さんにも分からないや」


「そうなの?」


「そうなの♪」





お姉さんは笑って答えます。





「でもねぼく。私はずっと此処にいるけど、退屈はあまりしないのよね」


「どうして?」


「ここからね・・・私の世界を見てそこに生きる人達が一生懸命生きている姿を見てるんだ。
 私が守った・・・大事な、大事な世界。私の大好きな、ファルガイアの姿」





お姉さんは続けて言います。





「それにね、此処に来てしばらくしてから気付いたんだけど。此処から他の世界のファルガイアも見れるんだ。
 どのファルガイアでもみんな一生懸命生きている。良い人も悪い人もみんなみんな明日を生きようと努力してる。
 そんな人達を見ていて私もっとファルガイアのこと好きになれたんだ。
 生きたいという願い。自分でありたいあり続けたいと欲し、自分の意思を貫こうと望む強い心。
 欲望、っていうかな。私の世界の人達はその心がとても強いの」





お姉さんはそう笑って言います。





「そういえば、前に此処に来た人が言ってたっけ。明日を生きるということは今日よりも強くなることだとかなんとかって。
 私もそう思うんだ。そうやってみんな成長していって生きていくんだなって。その人ちょっと恐い人だったけど、なんでかな。
 なんだか懐かしいなって感じたんだ。昔からずっと一緒だった・・・そんな感じがね」





何でなんだろうねーとお姉さんは明るく笑ってまた王子さまの頭を撫でました。





「お姉さんは此処にずっといるの?」


「そうだよ」


「寂しくないの?」


「・・・ちょっとだけね。前は一緒にいてくれた子がいたんだけど、その子ももうずっと前に行っちゃたしね。
 ああでもね、とても寂しいってわけじゃないのよ。たまにだけど此処にもいろんな人が来るのよ。
 この前来たのは怪し過ぎるトカゲのコンビで。その前はブルァァァァって叫びながら飛んで行った青い人?だったかな。
 乾燥うどんくわえたおっちゃんだったり自称アイドルだったり三つ子のオジサン達だったりことわざ?好きの女の子だったり。
 三メートルの宇宙人だったり魔王だったり宇宙恐竜だったり。あれ?何かみんな思い出せば随分キャラが濃いような・・・あれぇ?」





お姉さんはそう言って頭をひねります。





「後はそうね・・・綺麗な宝石の剣を持ったお爺さんとか日傘をさした胡散臭いお姉さん?とかかな」


「なんだかとっても楽しそうだね」


「そうね。此処もなかなか楽しいわね。住めば都ってやつね♪」





王子さまはお姉さんに言いました。





「お姉さん。ぼく、早くぼくの星に帰らなきゃいけないんだ。ぼくのことを待ってるヒトがいるんだ」


「そう・・・なら早く帰らなきゃ行けないわね」


「そうなんだお姉さん。ぼく早く帰らなきゃ」


「そっか・・・ねえぼく?ひとつお願いしてもいいかな」


「ぼくに出来ることならなんでもいいよ」


「分かったそれじゃ・・・えい♪」





お姉さんは王子さまをぎゅっと抱きしめた。





「あーんもう可愛いわね♪うりうりうりうり」


「お姉さん・・・ちょっと、苦しい」


「こんな美人なお姉さんに抱きしめられてるんだから、むしろ喜びなさい♪そーれうりうりうり」





ふとお姉さんがうりうりするのを止めて王子さまに言う。





「暖かい・・・こうして人に触れるのって、本当に久しぶりだな。・・・ねえ、もうちょっとだけこのままでいいかな」


「・・・・・・うんいいよ」





王子さまはそうお姉さんに答えた。





































二時間後、お姉さんはやっとうりうりするのを止めた。


そして何故かツヤツヤしていた。





「それじゃぼく行くね」


「ええありがとう。元気でね」




そう言って王子さまは旅立って行きました。





「あーあ、また一人か。あの子にああ言ったけど、やっぱり寂しいもんは寂しいわね」





彼女、アナスタシア・ルン・ヴァレリアはそうぽつりと言った。


でも彼女は後悔しない。


彼女が守った大好きなファルガイアがある限り、そこで生きる命と自分はつながっている。


――――どんなときでも、ひとりじゃない。




































「さようなら優しい子。早く待ってるヒトの所に帰ってあげて・・・そのヒトはきっと・・・寂しいはずだから」




































彼女は祈る。


優しい王子さまを待ってるヒトが笑えるように。






































終わった・・・もう・・・いいかなこれで?

電波が集団密入国してくるトカ・・・

今のところただの勢いで書いています。

人間やろうと思えば出来るもんですね。

え?もちろん私は人間ですよ?

アタリマエジャナイデスカ・・・ハハハハハハハハハハ。

また受信したら発信しようと思います。

それでは!



[20865] 悪魔の魂を照らす女
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/07 18:48



ハンコウハ ムイミダ

カエレ イマナラマダ マニアウ

ナニガ ノゾミ ナノダ

・・・ハッ!

ワタシハナニカ・・・サレタヨウダ

ソレデハドウゾ!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにいたのは黒い服の女の人でした


その女の人は長い灯火杖を持って、両目は何故か蝋のようなもので塗り潰されていた。


女の人は王子さまの方を見ると首を傾げた。





「どうやって此処に・・・いえ、そもそもあなたは一体?」





王子さまは女の人に尋ねました。





「あなたは此処で何をしているの?」


「私はこの神殿の火が消えないようにしているのです」


「そうなんだ。ぼくが前会った点灯夫のおじさんと同じ仕事なんだね」


「点灯夫・・・ですか?・・・そうですか。なら、それは多分私と同じ仕事でしょう」





黒衣の女性は王子さまにそう答える。





「でも、私の仕事はそれだけじゃないんです」


「他にどんな仕事があるの?」





王子さまはまた尋ねます。


黒衣の女性は少し考えてから答えました。





「私の仕事は、此処にいずれ来る人を手助けすることです」


「どんな人が来るの?」


「そうですね・・・世界を救う人、でしょうか?」


「世界を救う?それじゃ勇者が此処に来るの?」


「勇者・・・ですか・・・そうですね・・・そうだと、いいですね」





王子さまは黒衣の女性のその答えがよく分かりませんでした。





「それじゃ勇者が来るまでずっと此処で火の番をしていたの?」


「いいえ違いますよ。この神殿には以前には多くの人達が来ました。私は彼等の手助けをしていたんです」


「あれそれってつまりさっき言ってた勇者のこと?でもさっき勇者を待ってるって言ったじゃないか」


「・・・彼等は、世界を救えなかったのです。あなたが言う勇者には、なれなかったんです」


「ならその人達は何処へ言ったの?」


「何処へ・・・です、か。それは・・・」





黒衣の女性は何故かその答えを言いずらそうにしていた。


しばらく考えて彼女はこう答えた。





「彼等は、そう。遠い所へ言ったんです」


「遠い所?そこは何処なの?」


「分かりません。そこはあまりにも遠すぎて、私にも分からないのです」


「そうなんだ」


「ええ、そうなのです」





王子さまが一応納得したようでその女性はほっとため息をした。





「あなたは此処に一人でいるの?」


「いいえ違います。この神殿には他にも人がいます。今は姿が見えませんが」


「そうなんだ。それじゃ寂しくないね。一人は多分寂しいと思うんだ」


「そうですね。でも此処には私を気にかけてくれる人もいますから、寂しくはありませんね」


「そうなんだ良かったね」


「・・・・・・はい」





黒衣の女性はそう言って少しだけ微笑んだ。





「ぼく実は自分の星に帰らなきゃいけないんだ。そこできっとぼくのことを待っているヒトがいるんだ。
 あなたとは友達になりたかったけど、そのヒトを待たせちゃいけないからぼくは行かなくちゃいけないんだ」


「私と友達、ですか?どうしてですか?私と友達になりたいなど」




黒衣の女性は驚いたように王子さまに尋ねる。





「明かりを点けるのは星を生み出したり、花を咲かせたりことするだからさ。ぼくはそれはとても素敵な仕事だと思うんだ。
 だからそういう素敵な仕事をしてるあなたと友達になりたかったんだ」


「・・・そんなこと、初めて言われました。・・・なるほどそう考えれば確かに、私のしているこの仕事も素敵なものに思えます」





黒衣の女性は王子さまにぺこりとお辞儀をした。





「ありがとうございます。あなたの言葉で私も少し、救われました」


「そうなの?よく分からないけど元気になってくれたのならぼくも嬉しいよ」





王子さまはそう言って笑って旅立って行きました。





































「私のことを友達と言ってくれて、ありがとう。―――――本当に、嬉しかったです」





































王子さまが旅立った後、黒衣の火防女は誰に言うでもなく言葉をつむぐ。





「あなたが言ってくれたこの仕事は素晴しいものかもしれません。・・・ですが」





彼女は続ける。





「もう一つの仕事は、とても褒められたものではないでしょう」





そう彼女が言った後に神殿の中央にソウルの光が輝く。


また一人、この神殿に囚われた者がやってきた。


その者は彼女が先ほど言ったような世界を救う勇者か。


それとも――――――――――




































「――――――――――それでも私は、私の務めを果たすだけです」





































その答えはまだ、誰も知らない。




































心が折れそうだ。

いやもう本当かぼたんにはお世話になりましたよ。

それなのに俺は・・・俺って奴はッ!

他に好きなのはガルさんにオーラント王にビヨールとユルトですかね。

嫌いなのはもちろんいやなやつ要人。

そんな私は大剣厨です。

愛用のクレイモアで頑張ったよ。

あれにはみんな一度はお世話になると思うんだ。

それではまた電波を受信したらお会いしましょう。

さよならさよならさよなら。



[20865] 待ち続けた白い牙
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/07 18:51



荒井スミス劇場、はじまるよー。

たまにはマイナーなものじゃなくてメジャーな作品を下に書こうかなと思いました。

そんでこれを受信しました書きました。

でもこのワタクシ、みなさんの期待を裏切るのを裏切りませんぞッ!

それではどうぞ!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには焚き火をしている白い髪のおじさんがいました。


おじさんはじっと焚き火を見つめていましたが、王子さまに気が付きチラッとこちらを見て言いました。





「此処は寒い・・・そこの君、こちらに来て暖まりなさい」





王子さまはおじさんの言うとおりに、焚き火の近くに来て座りました。





「ありがとうおじさん。とても暖かいよ」


「そうか・・・どういたしまして」





二人はじっと焚き火を見ていました。


王子さまはおじさんに質問しました。





「おじさんは此処で何をしているの?」


「・・・・・・待っているのさ」





おじさんは焚き火を見ながら王子さまにそう答えました。





「誰を待ってるの?」


「オレの・・・息子だ」





おじさんは静かに答えた。





「どうして待ってるの?会いに行かないの?」


「行けないのさ。・・・オレは此処に来てしまったから」





王子さまはおじさんの答えがよく分かりませんでした。


おじさんは続けます。





「会って・・・話したいことがあるんだ。それが出来るまで、此処を離れることは、出来ない」


「そうなんだ」


「ああ、だが―――――――」





おじさんは一旦黙り、また話し始める。





「出来ればあいつには此処には来てほしくないんだ。必ず来ることにはなるが、若いうちに来るような所じゃない。
 それにな。オレはあいつに会うのが、少し怖いんだ」


「怖い?どうして?」





どうして自分の息子に会うのが怖いんだろう?


おじさんの言葉を聞いて、王子さまはおじさんにそう尋ねました。





「オレは・・・あいつがまだ君ぐらいの時に、黙って一人で此処に来てしまったんだ。あいつは、オレのことを怨んでいるかもしれない。
 ・・・そう考えると、怖くなるんだ」


「それじゃどうして此処で待ってるの?」





おじさんは王子さまを見てこう答えました。




































「それは―――――――オレが、あいつの父親だからだ」




































おじさんは続ける。





「たとえあいつがオレを怨んだとしても、オレはそれと向き合わなきゃいけない。受け止めなきゃいけない。
 それが、あいつを一人で残して此処に来てしまったオレの、せめてもの償いなんだ。
 ただの自己満足なのかもしれない。それでもオレはそうしなきゃいけない。―――――――そう思うんだ」





そう言うおじさんの手は、何故か、ぎゅっと力がこもっていました。


おじさんの言葉を聞いて、王子さまはおじさんに言います。





「大丈夫だよ。その人はきっとおじさんのことを怨んでないと思うよ?」


「・・・どうして、そう思うんだい?」





おじさんは王子さまと向き合って尋ねます。


王子さまは言いました。





「おじさんの話を聞いててね。おじさんはその人のこととても大事にしてるんだなって思ったんだ。
 だったらきっと、その人もおじさんのこと、とてもとても大事に思ってるとじゃないかってぼく思うんだ」


「―――――――ふふふ。そうかな。・・・そうだと、いいんだが」





今までずっとむっつりとしていたおじさんは、そう静かに笑いました。





「あいつは、オレを許してくれるだろうか?」




おじさんはまた焚き火を見て、そうポツリと呟いた。





「おじさんぼく、そろそろ行かなくちゃ」


「そうしなさい。此処は君が来るような所じゃない。君は、君のいるべき場所に行きなさい」


「分かったよ。それじゃねおじさん」


「ああ、気を付けるんだよ」





王子さまはそう言っておじさんの下を去っていきました。






































王子さまが去った後、かつて木ノ葉の白い牙と呼ばれ恐れられた伝説の忍。


はたけ サクモは、その顔に久しぶりの笑顔を浮かべていた。





「不思議な子だ。ちょっと話しただけで、ここまで心が軽くなるとはな」





サクモは思った。


カカシは、オレのことを怨んではいないのだろうか?


オレのことを、許してくれるだろうか?


―――――――そんな時、一人の気配がこちらに近づいて来る。





「・・・・・・・・・!」


「カカシか・・・?」





サクモの前にやって来たのは彼の息子。


はたけ カカシであった。





「・・・こんな所にいたんだな・・・」





そう言ってカカシは焚き火の前に座る。





「お前の話を聞かせてくれないか?」


「ああ・・・・・・すごく長くなるから、ゆっくり話したいんだけど・・・」


「ああ・・・いいさ」


「あのね父さん」




































―――――――もう少し待っていてくれ母さん。


―――――――俺もすぐに、そっちに行くから。




































それは、久しぶりの親子の会話であった。





































というわけではたけ サクモさんでした。

私は、原作で彼の活躍が見たかった。

彼はきっとカカシに許してほしかったんじゃないでしょうか?

そう私は妄想・・・じゃない電波・・・でもない、思ったんです。

残念ながら彼等が何を話したのかは受信できませんでした。

どうも私に電波を送ってくる上位存在に邪魔が入ったようです。

その人に変わり謝罪させてもらいます。

申し訳ありませんでした。

それではみなさん、さよならさよならさよなら。



[20865] 一人の母の願い
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/08 18:18





なんというか・・・疲れたよ。

だって今回の話書くのむちゃくちゃ大変だったんだッ!

でもへたに書いて台無しにしたくなかったし・・・ああ、でもなぁ。

とりあえず荒井スミス劇場開演です。

それではどうぞ!




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにはガラスの筒のそばで休んでいる女の人がいました。


女の人は暑がりなのか、肌の露出が多い服を着ていました。


女の人は大変疲れているようで、疲労がありありと顔に浮かんでいました





「こんな虚数空間の底でまた人に会うなんて・・・ホントどうなってるのかしら?」





女の人はため息を吐きます。





「此処で何をしているの?」


「見て分からないの?休んでいるのよ」





女の人は少しキツイ言い方で返事をしました。





「だいぶ疲れているみたいだね」


「これでも楽になった方なのよ。少し前はもっと酷かったけど、此処に来てから不思議と疲れが無くなってきたのよ」


「そうなんだ。ねえ、ぼくも一緒に休んでいいかな?此処に来るまでいろんな所に行ったから、なんだか疲れちゃったんだ」





王子さまは女の人に尋ねました。


女の人は少し思案して言いました。





「勝手にしなさい。此処は別に私の場所というわけじゃない。好きにすればいいわ」





女の人はまたキツイ口調で言いました。





「ありがとう」





王子さまはそう行って女の人のそばに座りました。


ふと王子さまはガラスの筒の中を見ます。


そこには服を着ていない裸の、綺麗な金の髪の女の子が眠っていました。





「ねえ、この子は誰?」


「・・・・・・その子は私の娘よ」





女の人はそう言いました。





「綺麗な子だね」


「・・・・・・ありがとう」





女の人はぶっきらぼうに、しかしちょっと嬉しそうに言いました。





「この子はどうして寝ているの」


「・・・私と同じで、疲れてるからよ。ただ私より疲れているから。だから寝ているの」





女の人は悲しそうに言います。





「だから私はこの子を起こしてあげなきゃいけないの。ただ、普通の方法では起きないから、それが出来る所に今私達は向かってるの」


「そうなんだ。ぼくも今、ぼくの星に帰る最中なんだ」


「・・・そうなの」





女の人は興味が無いのか、素っ気無い返事をします。





「普通に起こしても起きないなんて、この子はお寝坊さんなんだね」


「・・・・・・・・・・・・」





女の人は黙って王子さまを見ていました。





「・・・昔この子に良く似た子がいたの」





女の人は唐突に王子さまに話します。





「その子は良い子で良く私の言うことを聞いてくれたわ。でも私は、そんな子に酷い仕打ちをしてしまった。
 それでもその子は私のことを慕ってくれた。最後に会った時も、その心は変わらなかった」


「とても良い子だったんだねその子」


「ええ、そうね。呆れるくらいに良い子だったわ。本当に」





女の人の話は続く。





「最初はね。その子のことを愛そうとしたの。我が子のように・・・家族のように。愛そうと頑張ったわ」





女の人は辛そうな顔で話す。





「でも駄目だった。どうしても駄目だったのよ。どれだけ頑張っても、愛してあげることが、出来なかった。
 上手くいかなくてイライラして、ついにはその子にあたってしまった。自分でも何であんなことしてしまったのか・・・。
 今じゃ本当に馬鹿なことしたと思うわ」


「あなたはどうしてその子を愛してあげることが出来なかったの?」




王子さまは女の人に尋ねました。





「・・・最初は分からなかったわ。どうしてその子を愛してあげられなかったのか。
 この子の妹だと思って愛そうともしたけど、それでも駄目だった。
 どうしてなのか分からなかった。・・・でも此処に来て、あるヒトに出会ったの。
 私が今と同じような話をしたときに、そのヒトが私に言ったことを聞いて、納得して、やっとその答えが分かったの
 ・・・・・・何であの子を愛せなかったのか」


「その人はなんて言ったの?」





王子さまの質問に女の人は言いました。





































「そのヒトはこう言ったわ。「それは当たり前だ。母親にとって子供は自らの分身であり半身である。
 自らの魂を分けて産んだ子はまさしくお前の魂の片割れだ。だから同じように愛することが出来るはずがない。出来るわけが、ない」
 ・・・そう言ったのよ」
 




































女の人は悟ったような顔を浮かべます。





「その言葉を聞いて今まであった胸のつっかえがとれて、すっきりしてしまったわ。ああなるほどって思ったの。
 難しい言い方だったけど、私には良く分かったわ。自分のお腹を痛めて産んだ我が子とそうでない子。
 それを同じように愛することなんて――――――出来るわけが、なかったのよ」





女の人は続けて話す。





「私のお腹の中にずっといて、一緒だった。それが生まれて、別れて、そして別々に離れた。
 私が抱いて、私のお乳を飲んで育って・・・でも大きくなって色々食べるようになって、また離れた。
 一緒にお風呂に入ることもあった。けどもし、またこの子が大きくなったら、この子はまた私から離れてしまうでしょうね。
 すくすく育つのは嬉しい。けれどやっぱりどうしても、どこか寂しいものを感じてしまうの」





女の人はガラスの筒に入った女の子に手を伸ばして優しく微笑む。


それを見て本当にこの子を愛しているんだということが、王子さまには痛いくらいに伝わった。


しかしふと、その優しい笑顔が消えた。





「もし私がそのことに早く気が付いていれば、あの子を別の形で愛してあげることも出来たんじゃないか。今になってそう思うわ。
 もしも、もしもそれが出来たら。私はあの子、いえみんなと一緒に、幸せな思い出を沢山創ることが出来たのに。
 出来たはずなのに・・・・・・そう思うのよ。思って、しまうのよ」





女の人は顔を下にしてうつむいた。


・・・泣いているようだった。





「もしこの子を目覚めさせることが出来たとしても。私は、私はこの子に、なんて言ったらいいの!
 どんな顔をして、この子に、この子に・・・・・・う、うう」





女の人はガラスの筒にすがりつくようにしながら、その場にぺたんと座り込んだ。


それはまるで、彼女が誰かに懺悔するように見えた。


誰かに罰してほしい。


誰かに許してほしい。


王子さまには彼女がそう望んでいるように思えた。


その誰かは、分からなかったが。





「ぼくは良く分からないけど、一つだけ分かることがあるんだ」


「・・・・・・・・・それは、何なの?」





彼女は王子さまを見てそれを尋ねました。





































「彼女が起きたときに、笑っておはようって言ってあげることだよ」





































王子さまのその言葉に彼女はハッとします。





「目が覚めたのに目の前でお母さんが悲しい顔をしたら悲しいと思うんだ。
 そうなったら、その起きた一日は悲しい思い出しか残らないと思うんだ。
 だから、笑っておはようって言ってあげたほうがいいんじゃないかな?
 それでももし泣きそうなら、ぎゅっと抱きしめて、泣いてる顔を見せないようにすればいいと思う」


「そう・・・そうね。そのとおりね。笑って起こしてあげなくちゃ、いけないわよね」





女の人は涙をぬぐって笑いました。


先ほどのような悲しい顔は綺麗に消えていました。





「ありがとう。あなたのおかげで、笑ってあの子を起こしてあげられるわ。おはようって言ってあげることが出来るわ」


「そうなんだ。良かったね」





王子さまも彼女につられて笑います。





「出来ればあなたを抱きしめてお礼がしたいけど・・・それは出来ないわね」


「それはどうして?」





王子さまは彼女に尋ねます。


彼女はこう答えた。




































「私が最初に抱きしめるのはこの子だから。だって――――――私は、この子の母親なんですもの」





































そして王子さまは旅立った。


それを彼女、大魔導師プレシア・テスタロッサは見えなくなるまでずっと見守った。





「あなたのおかげで答えは見つかったわ。ありがとう。素敵な王子さま」





プレシアはガラスの筒の我が子、アリシア・テスタロッサに微笑む。





「待っててねアリシア・・・お母さんが必ず起こしてあげる。あと、ちょっとだけ待っててね。約束するから、ね?」





そう言って彼女もまた、我が子と一緒に旅立ちます。


娘に誓った約束を、果たすために。




































ヌガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァlアアアアアアアアアアアッ!

ええいちくしょうこんちくしょう!

なんでいつもどこかお涙頂戴みたいになってんだいッ!

あっしはくだらないギャグとかパロディとかそんなのが書きたいのにッ!

オチツケ!オチツクンダ!キヲシッカリモテ!

・・・・・・・・・えー、ゴホンッ!大変失礼しました。

ただいま私の上司に精神浄化してもらい、今やっと落ち着きました。

二次創作だと悪く扱われる彼女ですが、私はプレシアさん好きなんですよね。

これを見て少しでも多くの人に彼女を好きになってくれる人が増えたらと思います。

今さらですがこのお話の主人公は王子さまではありませんッ!ああ、なんと恐ろしい事実を私は・・・・・・

それぞれの話のゲストが真の主人公です。

それを王子さまが会いに行くって話しでしてねへへへへ・・・・・・

旦那、俺、やっと言えたよへへへへへ・・・・・・

新しく更新するお話だけじゃなく、古い方のお話の感想でもいいので書き込んでください。

感想は我が電波の源である。

後のはコジマ粒子とか邪神の囁きとか危ない脳内物質とかそんなんですね

上司共々お待ちしております。

それでは長くなりましたがまた次回。

さよならさよならさよなら。



[20865] 帝王は終われない
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/09 19:39





反省はしてる。

だが後悔はしねぇ!したくねぇ!感じたくねぇ!

振り向かねぇし思わねぇッ!

ねぇねぇだらけの俺の道ッ!

荒井スミス劇場、開演です!

・・・・・・・・・一瞬で終わらせる。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこにいたのは奇妙な格好の男の人でした。


ピンクの髪にまだら模様であれで服なのかと言いたいくらいな露出の服?の人だった。


ビクビクとおびえるその姿もあって、出来ればあまり関わりたくない人でした。


王子さまがその人に近づくと、その人は言いました。




































「オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」





































その人はそう言って後ずさり、後ろにあった切れ目に入って行きました。





「どうしたんだろう急に?お仕事中だったのかな?あの切れ目に入って行ったし・・・掃除かな?邪魔しちゃ悪いから、もう行こっと」





王子さまはそう言って旅立って行きました。




































今回のディアボロの死因――――不注意による転落死。


To Be Continued・・・




































はっきりいうと、この作品のテーマはありふれたテーマ――「生きること」です。

・・・・・・嘘です。

だってしょっぱなから死んでるのに生きること(キリッとかないですよ。

こんなのどう見ても命は投げ捨てるもの(キリッにしか見えないwww

兄ちゃん?なんでディアボロ、すぐ死んでしまうん?

ええと今回のテーマは、かつて偉大な先生が言った「駄作を作る勇気を持て」です。

自分では駄目だと思っても、出してみたら以外にうけることもある。

だからそういう挑戦し続ける勇気を持てということです。

私の今回のこの作品を見て「こんなんだったら俺でも書けるしwww」と思ってくれたら嬉しいです。

この理想郷では多くの、いろんな人が作品を見てくれます。

その中にはきっとその勇気を持って書いた作品を評価してくれる人もいるはずです。

だから勇気を出して、書いて、発表して、挑戦してみてください。

こんな私でも出来たんだから、きっと大丈夫ですよ。

若輩者が偉そうに言って申し訳ありません。

それでは、勇気ある挑戦者が一人でも増えることを祈って。

さ~~~~よお~~~な~~ら~~~~~~ジャンッ!



[20865] 砂の星の断罪者
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/10 22:21





ジャコビニ流星打法ッ!

どうもみなさん荒井です。

なんだか体が軽くなって、空すら飛べそうな気分です。

でも止めとけって上司に言われました。

処分に困るそうです・・・酷いッ!

茶番劇はこれくらいにしていってみようやってみよう!

荒井スミス劇場の開幕です!

それではどうぞ!

(それにしても・・・開幕か・・・あのキャラ・・・だそうかな・・・)






































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星は今まで来たどの星よりも乾いていました。


そこには一人の黒いスーツを来た男の人がソファーに座って、お酒を飲んでいました。


そしてその後ろには髑髏をあしらった装飾が施された、とても大きな十字架が置いてありました。





「ん?なんやボウズこんな所に来たらあかんやろ。・・・ま、ええわ。こっち来て座りぃな」





男の人は変わった言葉使いで王子さまに話しかけてきました。


王子さまは彼の言うとおりにソファーに座りました。





「こんな所で何をしてるの?」


「せやな・・・泣き虫の後輩と、お人好しの大馬鹿の姿を酒の肴にして、一杯やってる最中やな」





男の人は笑いながら言いました。





「何でそんなことしてるの?」


「何でって・・・まああれや。それが今のワイのすることやからやろうな」





男の人は続けます。





「一人はまーだなんかウジウジしたところが抜けきってなくてな。まだまだ半人前ってところやろか。
 もう一人はこれまたしょうもない奴での。ラヴ&ピースなんてこっ恥ずかしいこと大声で堂々と言うような奴や。
 しかしそのくせ自分のこと大事に出来ん、馬鹿で困った奴なんや」


「どうしてそれが恥ずかしいの?」


「そんなもん、簡単に出来んからに決まってるからやろ」





王子さまの問いに彼はそう答えた。





「ええかボウズ。世の中簡単にいくことなんかまず無い。人生は絶え間なく連続した問題集や。
 揃って複雑。選択肢は酷薄。加えて時間制限まで有る。
 一番最低なんは夢みたいな解法を待って何ひとつ選ばない事や。オロオロしてる間に全部おじゃん。一人も救えへん。
 ・・・・・・・・・選ばなアカンねや。何かを犠牲にせな、救いたいもんも救えへん。
 ワシ等神さまと違うねん。万能でないだけ鬼にもならなアカン・・・」





男の人はそう言って遠くを見る。





「それでもあいつはみんな救おうとした。自分の手が届く範囲全部や。救えへん命もあったし、逆に救ったもんに恨まれることもあった。
 それでもあいつは自分を曲げへんかった。救えるもんを救おうと我武者羅にジタバタ足掻いた。
 ワイな、最初はそいつ嫌いやったんや。夢みたいなこと言ってそれをするあいつが嫌いやった。
 そんでそれを本当にやってしまった時は実に腹が立ったわ。・・・ワイには出気んことが出来たあいつにな。
 ―――羨ましかったんやあいつが。ワイに出気んことが出来たあいつに。だから腹が立った。まったく、我が事ながら呆れるわホンマ」





そう言って男は苦笑する。





「でもなボウズ。ワイはあいつ等と一緒に旅が出来て良かった思うとるんや。
 なんせあいつ等と一緒に馬鹿やって旅した人生は、ホンマにオモロかったからのう」





男はケラケラと笑う。


その人生が本当に素晴しかったとその笑顔で語る。





「そうなんだ。本当に楽しそうだったんだね」


「まあでも、やっかましいドンチャン騒ぎばかりやったからのう。滅茶苦茶でハチャメチャで危なっかしいもんやったわ」





男の笑いにつられて王子さまも笑う。


その笑顔があまりにも輝いていたから。


ふいに男がソファーから立ち上がり王子さまに言う。





「さてボウズ。ワイは今からちょっと後輩に渇いれてくるんやけど、お前さんはどうするんや?まだ此処で休んでるか?」


「ううん。僕もそろそろ行くよ」


「・・・さよか。なんやありがとなボウズ。ワイの懺悔、いや愚痴に付き合ってくれてな。感謝しとるで。
 懺悔聞くんは、牧師のワイのお仕事なんやけどな」


「それじゃねおじさん。バイバイ」


「ドァアホゥ!ワイはまだお兄さんや!ハッハッハッハッハッ!ほなボウズ、サイナラ」





そうして二人は分かれていった。




































かつて超異常人外戦闘集団GUNG-HO-GUNSの5にして暗殺者集団ミカエルの眼の断罪者だった者。


ニコラス・D・ウルフウッドは、かつての後輩の前に姿を現した。





「やるやないけ。くれたるわ合格点」


「ッ!?」




ニコラスが選んだ男、リヴィオ・ザ・ダブルファングはその声に驚く。





「でもまだまだやで泣き虫リヴィオ。駆け上がれ、これからも」





そう言って彼は後輩の前から姿を消す。





「・・・ありがとう・・・ございます・・・」





ニコラスはその言葉を背中で受け止める




































―――――――――あんじょうきばりや。





































うおぉぉぉぉ!ニコ兄ぃぃぃぃ!うおぉぉぉぉ!

というわけでトライガンのニコラス・D(ドコノモンジャワレスマキニシテシズメタロカコラ)・ウルフウッドさんでした。

名前、これでよかったっけ?あんまりな名前だからうろ覚えで・・・

それにしてもニコ兄はカッコいい!

他にも色々好きなキャラはいますが、あえて他に言うならミッドバレイ・ザ・ホーンフリークですね。

あとマスター・チャペル。

え?ヴァッシュ?

そんなもん言わずとも分かるだろ!大好きさ!

・・・・・・失礼、少々熱くなりすぎましたな。

それではこのへんで!

ギャフン END



[20865] 音楽好きで働き者の死神
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/12 13:13


最近不安なことがある。

それはネタがカオスすぎて、みんながついて来れるかってことなんだ。

今回の話もその一つ。

では荒井スミス劇場、始めようか。

それでは・・・どうぞ・・・








































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星では雨が降っていました。


王子さまは雨宿りしようと目の前の一軒の家に入りました。


そこで王子さまは黒い服の男の人を見つけました。


男の人はラジオから流れる音楽を聞いてノリノリでリズムを刻んでいました。





「此処で何をしてるの?」





王子さまがそう言うと男は一度王子さまを見ると少し不機嫌そうな顔になり言いました。





「邪魔しないでくれ。今いいところなんだから」





男はそう言ってまたノリノリでリズムを刻み始めました。


王子さまはそれが終わるまで待つことにしました。


音楽が終わって、王子さまはまた話しかけます。





「此処で何をしているの?」


「ミュージックを聴いていたんだ。見れば分かるだろう?」





男の人はそう言います。





「どうして聴いてたの?」


「好きだからに決まっているだろう?」





男は何あたり前のことを聞いているんだという風に答えます。





「音楽が好きなの」


「そうだ。私は音楽が好きだ。同僚もみんな好きだ。ミュージックはいいね、ミュージックは心を潤してくれる。
 人間の生み出した文化の極みだよ。だが渋滞は嫌いだ。あれは人間が作ったものでも最低の部類に入る」





男の人は感慨深くそう語る。





「ところで一つ聞いてもいいかな?」


「なあに?聞きたいことって」


「職業病とでも言うのか・・・聞いておかないと落ち着かなくてね」





男の人は王子さまにこう質問してきました。




































「君は――――――死についてどう思う?」





































男の人はそう言いました。





「どうしてそんなこと聞くの?」


「言ったろ?職業病みたいなものだって。それでどうなんだ?」


「やっぱり悲しいことだと思うよ。だって大好きな人がいなくなったら悲しいじゃないか」


「ふむ、そうか。だいたいみんな同じようなことを言う。少し面白味が無いが・・・」


「あなたはどう思うの?」





王子さまは逆に質問します。





「死は死だ。それ以上でも以下でもない」





男はさも当然とそう答える。





「あなたの仕事は何なの?」


「・・・言ってもいいものか・・・ま、君は別にいいか。――――――死神だよ。私の仕事は」





王子さまはその言葉に驚き、とたんに怖くなりました。





「あれ?でも鎌を持ってないよ?」


「ずっと昔には持ってたが今じゃもうほとんど使わないな。あの鎌にも色々ある。だから手入れが面倒だし。
 何よりかさばってしょうがない。・・・そういえば支給されたあれ、何処にやったかな?」





男は、死神はそう言って話を続けます





「まあ安心してくれ。君はまだまだ死なないだろうから。そういうのは経験で分かるからな・・・多分、だが」





王子さまはそれを聞いて一応安心しました。


王子さまは男に質問します。





「聞いていいかな?その仕事をやってて良かったて思うことはあるの?」


「仕事の合間にミュージックが聞けるのがいい。というかほとんどの同僚は仕事そっちのけで聞いてるがね。
 ・・・言っとくが私はまじめに仕事をしているぞ。ホントだぞ」


「他には何かあるの?」


「人間の観察かな?長い間この仕事をしてきたが、私は人間がまだよく分からない。自分で自分を凄いとう奴は大抵は凄くない。
 少し前に私が担当した人間がそうだった。最後はヤメローシニタクナーイと叫んでいたな。最後はあっけなかったよ。
 だがそうでないのもいる。本当に凄いのもいるからな。だいぶ前に担当した者は歌手になった。
 あの時は珍しく『見送り』にしたからよく覚えている。しばらくして彼女の歌が聴けたからあれは正解だと思う。
 あの歌は同僚にも人気だったしな」





死神はそう自慢そうに言います。





「他には何かあるの?」


「・・・・・・私が仕事をするといつも天気が悪くなる。こういう仕事だからそうなのかとも思ったが他の同僚は違うらしい。
 どうも私は雨男らしい。だからこの雨も多分私のせいだろう。知ってるか?雨男は雪男とは違うものらしいんだ」


「へぇ、そうなんだ」


「ああ、そうなんだ」





死神はちょっと得意気に鼻をふふんと鳴らす。





「だが私がこの前仕事をした時、初めて本物の青空というものを見たんだ。あれはもう忘れることが出来ないだろう。
 私の今までで一番感動したのはたぶんあれだな。あれが一番の思い出だ」





死神の表情は最初に会った時より明るかった。


多分彼にとって一番輝かしい思い出なのだろう。





「さて私はそろそろ仕事に行かなければならない。君も早く行きなさい」


「うん分かったよ。それじゃね」





王子さまはそう言って死神と別れ旅立った。






































死神・・・今は千葉と名乗るその男は仕事に向かう。





「次はピンクとマダラの髪の男か・・・なんだか随分おかしいが・・・まあいいか」





また良いミュージックでも見つかるだろうかと考え、千葉は仕事に向かう。





































――――――天気の悪い日に見慣れない人物があなたに会いに来たらそれは彼かもしれない


――――――その時は、どうかご用心を、ご用心を。





































というわけで死神の精度の千葉さんでした。

あべし!とかひでぶ!でない方の千葉さんです。

私は彼のキャラが好きです。

ちょっと天然といいますか、ズレた感性の持ち主です。

どこかこの話のの王子さまと似てると思いませんか?

まあ、私も彼等以上にズレた感性を持ってるので自身はありませんが(笑)。

話は突然変わりますが、私には悪い癖があります。

話の所々にネタや伏線を仕込むところです。

後書きでもそうです。

その仕込んだネタに反応してくれたら私はとても喜びます。

おもわず口と目から光線が出て美味いぞぉぉぉ!と叫ぶくらいに。

それではまた次回!



[20865] 昼寝好きで怠け者の死神
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/12 17:30






また死神・・・それも続けてだと!?

狙ったか!荒井スミス!

というわけで出来ました。

多分皆様方の思ってる方です。

しか~ししかし駄菓子菓子!三時のおやつはブンメイドウ!

もちろん私がそれですむわけがなぁぁぁいのであぁぁぁぁる。

やりたいことをやる!書きたいものを書く!

それがこの私なのだ!

それでは荒井スミス劇場始まります!

ゆっくりしていってね・・・







































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


目の前には大きな川が流れていました。


その川の近くでゴロリと寝転んでいる女性がいた。


大きい胸の谷間が見えて、赤い髪を二つに縛って二本の尻尾のような髪型の女性。


だが一番目に付いたのはその大きくて先の曲がった鎌だった。


それを見て王子さまは、この女の人が死神だと分かった。


前に会った死神よりも分かりやすかった。


ぐうぐう寝てるその女性に、王子さまは話しかける。





「こんな所で何をしてるの?」


「・・・・・・・・・zzz、zzz」





女性は声をかけても起きなかった。


幸せそうにニヤニヤ笑って鼻提灯を出している。


せっかくの美人が台無しであった。


王子さまは彼女をゆすって起こすことにした。





「ねえねえ起きてよ。ねえってば」


「きゃん!ああ、四季様寝てません寝てませんよ!寝てたとしてもそれは睡眠という仕事であってサボってたわけじゃ!
 ・・・・・・って誰だいあんた?」





可愛らしい悲鳴を上げたその女性はそう王子さまに話しかけます。





「此処で何をしていたの?」


「いやね。ちょいと休憩していたんだよ。本当だよ?こう見えてあたいは真面目一筋だからね。サボってたわけじゃないよ。
 ホントだよ?嘘じゃないよ?」





女性はそう言い訳がましく王子さまに言います。





「あなたは死神なの?」


「お?分かるかい?やっぱりこれ持ってるとすぐ分かってくれていいね。サービスで始めてみたのは正解だったね」





死神の女性はうんうんと頷く。





「でも前に会った死神さんは手入れが面倒だとか、かさばるとか言って持ってなかったよ?」


「そりゃそうだろうね。まあ最近じゃ持ちやすいように刀だったり本だったりするし楽になったけどね。
 でもやっぱりこれの方が分かりやすいだろ。お前さんだってこれを見て分かったんだろ?」


「ふふふ、そうだね」





王子さまはこの明るい死神の女性が怖くありませんでした。


楽しくて明るい、そんな感じがしたからでしょう。





「しかし前にも死神に会うなんて珍しいね。まだまだ元気なように見えるけどね。ちなみにどんな奴だったんだい?」


「音楽が大好きで黒い服で・・・あと仕事をする時はいつも天気が悪いって言ってたよ?」


「え!?もしかしてあの人に会ったのかい!?」


「知ってるの」


「結構なベテランの死神でちょっとズレてた雨男の人だろ?知ってるよ。会ったことは無いけど、この業界じゃそれなりに有名なんだよ」


「へえ、そうなんだ」


「そうなんだよ。あの人も私と同じで真面目な人なんだよ」


「でも此処で寝てたよね。ぐっすりと」





王子さまに痛いところを突かれた彼女はこう切り替えします。





「真面目にガンガン働く死神がいたら怖いだろ?でもあたいみたいな真面目にのんびり仕事してる死神がいたら安心するだろ。
 だからあたいはのんびり仕事をするのさ」


「そうなんだ・・・そうだね。その方がいいね」


「そうだろうそうだろう。でも最近じゃ他の所はどうも大変みたいでね。
 この前もあたいに、穴が出来た部隊の隊長になれって話が来たんだよ。まあ断ったけどね」


「そうなの?」


「あたいのこれは斬魄刀じゃないしね。それに四季様。ああ、あたいの上司ね。その人も抗議してくれてね。
 あたいみたいなのでもいないと困るって」


「良い人だねその人」


「そうなんだよ。そんでそれでお礼をしたら顔を赤くしてね。別にあなたが心配だからとかじゃないんですからね!って言ってさ。
 いやあまりに可愛くてつい抱きしめたあたいは悪くないよね?まあ、長い説教もあったわけだけどさ、その後」





いやいや参った参ったとカラカラ笑いながら彼女は言う。


その上司という人が本当に好きなようだ。





「さてと坊や。そろそろ行ったほうがいいよ。此処は坊やが来るにはまだ早すぎるからね。
 でももし正しく此処に来るようだったら、そん時はあたいが向こう岸まで運んでやるよ。・・・特別料金で」


「そうなんだ。ありがとう」


「なになに、いいってことさね。ああでもあたいの上司には内緒だよ?あの方に知れたら長い説教になるからね」


「分かったよ。それじゃね」


「あいよ。気ぃ付けて行きな」





王子さまはそう言って彼女と別れまた旅立っていった。





































三途の水先案内人、小野塚 小町はまたのんびり過ごす。


そこにふと人の気配がした。


自分の上司の気配には敏感だから多分違うだろう。


それにこの気配は・・・只者ではなかった。





「此処が・・・三途の川なのか?」





現れたのは白い髪の初老の男だった。





「そうだよ。あんたの考えは正しいよ」


「・・・あんたが死神か。それじゃ早速連れてってくれ」


「随分すっきりした顔をしてるね。未練は無いのかい?」


「最後にオレの息子と話すことが出来たしな。それに」


「それに?」


「向こうで待ってる人もいるだろうしな」


「そうかい・・・分かったよ。それじゃ早速出発しようじゃないか」





そう言って小町はその男を自慢のボロ舟に乗せる。





「これからちょいと長い間暇になる。そんで良けりゃなんだけどあんたの話を聞かせてくれないかい?」


「オレの話か?随分と物好きな死神だな」


「いいじゃないか。あたいみたいなのがいてもさ」


「それもそうだな。・・・安心してくれ。普通の人間とはだいぶ違う人生を歩んできたからな。話す話題は事欠かないだろう」


「へえ。それじゃ例えば何があるんだい?」


「・・・そうだな。少し前に会った男の子の話はどうだろう?その子は不思議な子で――――――」



































――――――船は進む。


――――――ゆらゆらと、向こう岸まで。





































最後に現れたのは誰かって?

他の作品を見ればすぐ分かると思いますがあの方です。

伝説のあの方です!

・・・・・・あーあやっちゃたやっちゃたなおい。

でもいいや。

余は満足じゃ。

私の作品はこんな感じですので注意してくださいね。

それでは!バイナラ!



[20865] 剣の荒野の主
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/13 19:06






どうも荒井スミスです。

今回はついに彼が登場します。

だもんで厨二的解釈が出てきたりもします。

無視しても結構です。

というか無視して下さい。

なんかもうこれ、喧嘩売ってるようなもんなので。

だから出すのが今のところ一番怖い作品です。

どうか幻想郷のような心でお読み下さい。

叩かれるのを覚悟しておりますので・・・

それでは!荒井スミス劇場、始まります。




































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


その星に来て王子さまは驚きました。


目の前に何処までも続く剣の荒野が現れたからです。


その剣の荒野の丘に一人の男がいました。


白い髪に褐色の肌。


真っ赤な服。


鷹のように鋭い灰色の瞳。


王子さまはこの人がこの星の主なのだと分かりました。





「やれやれ・・・此処はそう簡単に来れる所ではないのだがね・・・」





男の人は王子さまを見てそう言いました。





「まあいい、せっかく来たのだ。ゆっくりしていってくれたまえ。まあ、とはいえこんな所では満足にもてなすことも出来ん。
 申し訳ないな少年。機会があれば私の入れる茶を進呈したかったのだがね。こう見えても私はそういうのは自信があるのだよ。
 昔は色々とそれで苦労してね。そんな技術ばかりいつの間にか鍛えてしまってね。ああ、すまんな。私ばかり一方的に話してしまって」





彼はそう言って皮肉気に笑う。





「あなたは此処で何をしてるの?」





王子さまは彼に尋ねます。





「此処で何をしているのかだと?君はなかなかに難しいことを聞いてくるのだな」


「そんなに難しいことをぼく言ったかな」


「クッ、いや。私にとっては難しいというだけの話さ」





そう言ってまた男は苦笑する。





「私が何をしているかだったな。掃除屋、かな?」


「掃除屋?」


「といっても言葉ままというわけではない。だが私の仕事を君にそのままいうのは・・・少々問題があってね。
 悪いが、これで勘弁してくれないかな?」


「うん分かった」


「ありがとう、感謝する。ところでこちらも聞いていいかな?君はどうして此処に来たのかな?」





男は王子さまにそう質問しました。





「ぼくは自分の星に帰る途中なんだ。ぼくは早く帰ってぼくを待ってるバラの世話をしないといけないし、
 火山やバオバブ手入れもしなきゃいけないんだ」


「自分の星・・・バラ・・・火山にバオバブの手入れ?・・・まさか君は!?」





彼は何か気付いたのか何か驚いていました。


・・・・・・・・・・・・勘が良い。





「どうしたの?」


「いやなに。まさか君のような有名人に会えるとは思ってもみなくてね」


「ぼくって有名なの?」


「まあ、そうだな。少なくとも私よりは有名なんじゃないか?」


「へぇ知らなかったな」


「そんなものさ」





そう言って男はため息を吐く。


よく見れば少し疲れているようだ。





「なんだか疲れているみたいだね」


「うん?・・・まあな。仕事が忙しいというのもあるが、最近は特に忙しくてね」


「どうして?」


「そうだな・・・あえて言うなら出張だな。昔此処に来た奴がそう私に言ったことなんだが。
 まあ、確かにその言い方が一番しっくりくるな」


「出張?何処に?」


「色々さ。此処は様々な世界につながってるからな。昔は私の世界だけでよかったんだが、最近はそれ以外の世界に行くこともある。
 おかげで最近は妙な記録ばかりが増えてしまってな。その中には関心するものもあるんだが逆に呆れるものもあってね。
 たまに、頭痛を起こすようなのもある・・・まあ、そういうのはあまり長い間覚えていないからいいんだが、問題はまだある」


「何があったの?」


「なんというかな・・・私のことを模倣する者が最近増えてきてな。私の能力はもちろん。私の姿まで真似をする者が出てきてな。
 まったく、贋作者の贋作や模倣など笑い話にもならんのに」





男は額に青筋を立て、頬をピクピクさせ、拳を硬く握りしめブルブル震えています。


王子さまはそんな彼がちょっと怖かったです。





「まったく!私の力を面白半分に真似しよって!私が此処まで鍛えるのにどれだけ苦労してると思っているんだ!
 それなのにホイホイ使いおって。だいたい制約を簡単になくすとはどういうことだ!それに変な物を投影することもある!
 中にはたしかに私も良いと思う代物もある。だが!だがな!明らかに私では投影できないようなものあるのはどういうことだ!
 私の力を模倣するならちゃんとしろ!そんなもの、贋作者の私が断じて認めん!私はこの力に誇りを持ってるんだ!」





男は段々熱くなってきて、言ってる内容が愚痴っぽくなってきた。





「しかもだ!最低な奴だとハーレムだなんだとふざけたことをぬかす者もいるのだぞ!?
 さらにそんな奴に限って途中で何処かに雲隠れする場合もある。そんな奴に私の魔術が使われているかと思うと・・・くぅ!
 まあ、あまりに酷いと私自身がこの手で“処理”するのだがね。雲隠れした者もこの私が逃がすことなくきっちり片を付けたがね。
 なぁに、ほとんどのものが私の魔術を完璧に模倣した気でいるが、今まで“処分”してきた者の中にはそんなこと出来たのは
 一人だっていやしなかったよ。中身がスカスカの形だけ取り繕った粗悪品ばかりだった。
 もっとも、力を与える者も名ばかりの者が多いと聞くから仕方がないか。まれに完璧に再現する者もいるにはいるそうだが
 そういうのは・・・ふむ、数えるくらいだな。本当にそういう者は極々まれでな。
 そういう者になら模倣されても良いと思う。なかなかやるものだと感心してこちらも嬉しいのだが、なかなかな・・・」





そう言い終わって、彼は自分が熱くなっていたことに気が付いて、しまったと表情に出す。





「いや、その、なんだ。・・・怯えさせたようで、すまない」





彼は照れ隠しにゴホンッ!と咳をする。


王子さまはさっきまでと打って変わって違う彼がなんだか可笑しくて笑ってしまう。





「ふふふ、いいんだよ今はそんなに怖くないから」


「今は、か。ということはやはり・・・いや、何も言うまい。そう言ってくれるとありがたい。だが、ううむ」





彼はそう言って腕を組んで顔を下に向け唸りだした。


自分の言動が恥ずかしかったのだろう。


あいつのうっかりがうつったかな、なんて言ってる。


あいつって誰だろうと王子さまは思ったが、それは聞かないであげた方がいいような気がしたので止めておく。





「あなたは人気者なんだね。そんなにいろんな人に真似されるんだから」


「ああ、君もそう言うかね?大師父達にもそう言われてな。「人気者が贅沢を言うな。人気の無い者だっているというのに」と
 言われてしまってな。たしかにそういう者達にとって私の悩みは贅沢なものだろうな」





彼はまたそう言った後苦笑する。





「それにしても此処には剣が沢山あるんだね?これ全部あなたの?」


「そうだ。全て私が創った私の誇るべき贋作だ。が、しかし」


「しかし・・・何?」


「此処に来てから増えた物もあるのだよ。ある時気付いたのだ。自分の世界に剣が増えていたのが。
 これは本来ならありえないことだった。此処に来た者は完成された存在・・・つまりもう成長することがない者だ。
 だからこのように私が創る剣の種類が増えるなんてことはないはずなんだ」


「そうなの?」





王子さまは彼が言ってるのが難しくてよく分かりませんでしたが、それが本来では変なことはなんとなく分かりました。





「最初私はわけが分からなかったが、此処に来たある者にそのことを聞いたらこう答えた。
 そいつは「お前がループして少しづつ変わるせいかもしれないし、様々な世界に送られるせいかもしれない。
 もしかしたらお前は英霊の中で唯一成長する英霊なのかもしれないな。この異常者(イレギュラー)め」と、そう言われてね。
 もっとも、もしもの話だからあてには出来んがな。そいつだって今までの知り合いの中でも特によく分からん奴だし、
 いまいち信用出来んからそのまま鵜呑みにするわけにもいかんしな」


「うーん難しくってぼく、良く分からないよ」


「クッ、たしかに。君とってはどうでもいいことだからな。だが・・・」


「どうしたの?」





急に真剣になった彼に王子さまは尋ねます。





「・・・「もしお前がまだ成長するのなら、いつかお前の願いも叶う日が来るかもしれないな。願いにもよるが、な。
 そしてもしかしたらお前も、いつか到達するのではないかな?根源すらも超えた・・・その先に。
 だったらお前はまだまだ終わってない。まだまだ足掻けるんじゃないか?」・・・か。
 相変わらずいうことが大きすぎてついていけんが・・・だが、もしそうなら私は、まだ足掻けるのだろうか?
 あの小僧に、一泡吹かせることが出来るだろうか?」





彼はそう言いますが王子さまに言ってるようではありませんでした。


まるで・・・そう、まるで自分自身に言い聞かせるように。





「・・・・・・すまないな。だらだらと私の話に付き合わせてしまって」


「ううん別にいいよ」


「そうか。ありがとう」





そう言って彼は王子さまにお礼を言った。





「さて・・・そろそろ出発した方がよいのではないかな?君を待ってるバラのためにもな」


「分かったよ。じゃあね」


「ああ、無事に君が故郷に帰れるよう心から祈ってるよ」





そう言って王子さまはその剣の世界から旅立って行きました。






































正義の味方になりたかった錬鉄の魔術使い。

エミヤ シロウは感慨深くため息を吐く。





「やれやれ、此処に来てから本当に色々な者に出会うな。・・・うん?」





彼を呼ぶ声が聞こえる。


世界からの指令か。


それともまた別の世界に呼ばれるのか。


どちらにしても彼は行く。


その先にあるのが悲劇でも、喜劇でも、彼は行く。


――――――自分は、もう答えを得たのだから。


彼は一度振り返って、見えなくなった王子さまに言った。




































「――――――君との出会いは、私にとって砂漠の井戸のように輝かしいものだったよ。さようなら、王子さま」




































そう言って彼はまた剣の荒野と共に旅立つ。


彼が次に行く世界は――――――





































というわけで二次創作でダントツトップの人気者!

英霊エミヤ シロウさんでした!

私の作品に出した最初の型月キャラでした!

え?宝石翁?

彼は人の話でちょこっと出ただけなのでノーカウント!ノーカウントだ!

二次創作を書いているのならぜひ書いておきたいお方なので書かせていただきました。

エミヤさん・・・怒ってなきゃいいけど・・・(汗)

型月キャラはまだまだ出したいと思います。

ただ誰が出るかは私自身にも分かりません。

書きたいキャラはいます。

でもどう書けばいいかまだまだ電波が弱いです。

上司がヒイヒイ逝って頑張ってます。

この間食べられたそうですが元気に逝きますとのことです。

ではではまた!



[20865] 剣の勇者は終われ
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/14 14:05





一番作るのが簡単だった。

でも出すのが怖かった。

それでも出したかった。

だから出した方がいいと思いました。

・・・作文ッ!?

それではどうぞ!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこには一人の男がいました。


男の姿はまるで物語りに出て来る勇者のような姿でした。





「こんにちは。此処で何をしてるの?」


「俺は今から悪い奴等を倒しにいくんだよ」


「そうなんだ」


「そうなんだよ。そいつに俺の両親が捕まってしまって・・・だから俺が助けなきゃいけないんだ」





男はそう自らの決意を王子さまに話します。





「さあ坊や。此処は危ないから早く行きなさい」


「分かったよじゃあね」





王子さまはそう言ってまた旅立ちます。




































「チクショオオオオ!くらえサイアーク!新必殺音速火炎剣!」
                                              ら~らららららら~~~~~~~♪

「さあ来いヤマトォォ!オレは実は一回刺されただけでしぬぞオオ!」


「グアアアア!こ、このザ・フジミと呼ばれる四天王のサイアークが・・・こんな小僧に・・・
 バ・・・バカなアアアアアアグアアアア」


「サイアークがやられたようだな・・・」


「フフフ・・・奴は四天王の中でも最弱・・・」


「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ・・・」
                                              らららららららら~~~~~~♪

「くらええええ!」


「「「グアアア」」」


「やった・・・ついに四天王を倒したぞ・・・これでベルゼバブのいる魔王城の扉が開かれる!!」


「よく来たなソードマスターヤマト・・・待っていたぞ・・・」


「こ・・・ここが魔王城だったのか・・・!感じる・・・ベルゼバブの魔力を・・・」
                                              ら~らららららら~~~~~~~♪

「ヤマトよ・・・戦う前に一つ言っておくことがある。
 お前は私を倒すのに「聖なる石」が必要だと思っているようだが・・・別になくても倒せる」


「な、何だって!?」


「そしてお前の両親はやせてきたので最寄の町へ解放しておいた。あとは私を倒すだけだなクックック・・・」


「フ・・・上等だ・・・オレも一つ言っておくことがある。
 このオレに生き別れた妹がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」

                                              らららららららら~~~~~~♪
「ウオオオいくぞオオオ!」


「さあ来いヤマト!」




































ヤマトの勇気が世界を救うと信じて・・・!


ご愛読ありがとうございました!





































一発ネタ第二弾はこれでしたwww

まあ、何人かはやるだろうなって予想は出来たのでしょうが。

一発ネタでこれは欠かせないかなと思いましてやらせていただきました。

ちなみに私の電波の発生にはニコニコ笑うことが欠かせません。

分かる人はこれだけで分かると思いますが・・・

それでは!



[20865] 彼は狂った男なのか?
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/14 19:02





どうも荒井スミスです。

今回会話らしいものはありません。

そんなんで大丈夫なのとお思いでしょう。

まあ、大丈夫でしょう。

そういう話ですからね今回は。

SAN値もそこまで削られる心配もないでしょう。

それでは荒井スミス劇場始まり始まり!





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこはとても暗い、熱くてジメジメとした部屋でした。


その暗い部屋の明かりの下で、机に向かい何かを必死になって何かをしている男がいた。





「こんなところで何をしているの?」





王子さまは男に話しかけましたが、男は気付いていないのか、背を向けてずっと何かをしています。


ただカリカリ・・・カリカリ・・・という音がするだけです。


王子さまは気になって男の顔を回り込んで見てみることにしました。


王子さま驚きました。


その男がしていることに。


男は何かを必死に書いていました。


何かに取り憑かれたかのように眼を真っ赤にして一心不乱にそれを書き続けました。


――――――カリカリ、カリカリ。


――――――カリカリ、カリカリ、ガリガリ。


――――――カリカリ、カリカリガリガリガリガリ。


――――――ガリガリガリガリガリガリガリガリ。


――――――ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。


――――――ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ。


男はまるで自分の命を書いてるそれに宿すかのようにそれを書いていた。


それはまるで、見えない何かと懸命に戦うように書いていた。


何があろうと、どんなことがあろうと書き上げてみせると、狂ったように書き続けます。


諦めてなるものかと書き続けます。


終わらせてなるものかと書き続けます。


手はボロボロになり、血がにじみ出ていました。


それでも書き続けました。


体は痩せて、今にも倒れそうでした。


それでも書き続けました。


腕がもう限界だと震えて叫んでいました。


それでも書き続けました。


――――――血がにじみ出る?まだ出るだけの血があるのだろう?ならば書け。


――――――今にも倒れそう?まだ倒れていないのだから書き続けろ。


――――――限界だと?それがどうした?そんなものとうに超えているんだ。だからまだ書けるだろう!


――――――なんとしてもこれを、私は書き上げるのだ!


男はまるでそう自分に言い聞かせるように必死に書き続けます。


たった一瞬見ただけのはずなのにそんな彼の思いが、狂気が、声のように王子さまの頭の中に入り込んできます。





「ウワァァァァァァァッ!!!!」





王子さまは悲鳴を上げて尻餅をつきます。


すると男はそれに気付いたのか、王子さまを見ます。


王子さまはまた驚きました。


彼の顔には先ほどの血走った、狂った眼ではなかったからです。


それはどこまでも純粋で、穏やかで、優しい、強い意志を宿した眼でした。


男は王子さまをただ一度だけ見て、また先ほどと同じように書き始めました。


王子さまは邪魔してはいけないと思いまた旅立つことにしました。





「お邪魔しました」





王子さまはそう言って部屋を出て行こうとしました。




































――――――気を付けて行きなさい。




































王子さまが旅立つ瞬間、そんな声が聞こえた気がした。





































アラビアの狂える詩人にして、後に魔導書の父と呼ばれるその男。


アブドゥル・アルハザードは命を賭けてその魔導書を書き続ける。


後にネクロノミコンと呼ばれる魔導書の原典。


キタブ・アル・アジフを書き上げるために。


彼は自らの命を燃やして書き続けた。


カリカリ、カリカリと――――――。






































そういうわけで今回はクトゥルフ神話の偉大なるアブドゥル・アルハザード様でした!

スタンド使いでもなく、弄くり回すのが好きなマッドな炬燵でも伝説の地でもありませんのであしからず。

私も電波を受信して書いておりますが彼ほどではありません。

比べることすらおこがましいですね、すみません。

若干デモベ風味を隠し味程度に入れましたがどうだったでしょうか?

え?何処がですって?

ちょっと熱血な感じ・・・トカ?

彼もまた、一人の魔を断つ剣だと思いましたので。

それではまた!



[20865] カギ爪の夢見た理想
Name: 荒井スミス◆735232c5 HOME ID:d86d6c57
Date: 2010/08/15 20:59





ええ今回もまた私の好きな作品の一つとクロスさせてもらいました。

この話は大好きです。

笑いと涙と馬鹿無しには語れません。

それでは荒井スミス劇場はじまりです!

―――これは、馬鹿な夢を見続けるボンクラ達の物語。





































それは王子さまが地球を離れ、自分の星に帰るために星を渡っていた時のことでした。


王子さまは一つの星に来ました。


そこは緑の溢れる素晴しいところでした。


王子さまの前に一人の男が立っていました。


茶色いツナギを着ている老人でした。


でも王子さまが一番目に付いたのがその男の右手でした。


男の右手は金色のカギ爪だったのです。


男は王子さまに気が付きました。





「おや?こんにちは」





男はにっこり笑って挨拶をしました。





「こんにちは。あなたは此処で何をしていたの?」


「私ですか?此処の植物の世話をしてましてね。今、休憩中なんです」


「そうなんだ。素敵なお仕事だね」


「ありがとうございます。そう言っていただいて、私も嬉しいです」





彼はまた優しく嬉しそうに笑う。


お爺さんのはずなのにその顔はまるで少年のような笑顔だった





「ぼくもバラの世話をしているんだ」


「ああ、そうなのですか。・・・バラは繊細な生き物です。大事にしてあげてくださいね。
 大事にした分だけ、きっとあなたに答えてくれるはずですから」


「うん分かったよ!ところで一つ聞いていい?」


「はい何でしょう?」


「その右手はなあに?」





王子さまは男のカギ爪を指をさして尋ねます。





「この右手ですか?これは義手でしてね。私の友人が私のためにずっと昔に造ってくれたものなんです」


「なんだかちょっと怖いね」


「ああ、やっぱりそう思います?実はよく言われるんですよ、それ。うーん、そんなに怖いかなー?」





まいったまいったと彼は笑いました。





「どうしてそんなカギ爪なの?」


「知りたいですか?」


「うん?」





王子さまはそう答えます。





「私には、夢があります。どうしても叶えたい大事な、大切な夢が。このカギ爪はですね。
 私の友人が、その夢を掴み取れという思いを込めて造ってくれたものなんです。
 このカギ爪は、その夢を掴み取るための、友人が造ってくれた私の宝物なんです」


「その夢って何?」





王子さまは男に尋ねます。





「いや、あんなにたいそうに言っておいてあれなんですが、そんなに凄い夢じゃないんですよ」




男はちょっと恥ずかしがったあと王子さまに言った。




































「――――――みんなで仲良く平和に笑いあって暮らす。それだけです」





































男はそう笑って答えた。





「そうなんだ。それはとても素敵な夢だね」


「ありがとうございます。ああそうだ。私も君に質問してもいいですか?」


「何?」


「あなたの、夢は何ですか?」





男はそう王子さまに尋ねました。





「ぼくの夢?・・・うーん分かんないや」


「おやそうですか。それはそれは」


「でもね。やりたいことならあるんだ」


「それは何ですか?」


「早く帰ってバラの世話をしてあげることなんだ」


「なるほど・・・そうですか。それは実に素晴しいことです」





男は感慨深く頷く。





「だからそろそろぼく帰らなきゃいけないんだ」


「そうですか・・・それは残念ですね」


「うん。ぼくはあなたと友達になりたかったけどもう行かなきゃ」


「おや、それは間違いですよ?」





男は王子さまに言う。





「こうして一緒の時間を過ごし笑い出ってお互いの夢を語る。・・・それだけで、私はもう君のことを友達だと思ってます。
 たとえ離れても、そのことは決して変わらないと思います」


「そうだね・・・ありがとうおじさん!それじゃさようなら!」


「さようなら。どうかお気を付けて下さいね」





そう言って王子さまは男の下から旅立っていった。





































永遠の夢を見るボンクラ達の理想郷、エンドレス・イリュージョン。


カギ爪の男は空を見る。





「もう少し・・・もう少しで君とまたあの酒が飲めるな・・・」





そんな彼に一人の女性が近づいてくる。





「同志!こんな所にいたんですか!」


「ああファサリナ君。どうかしましたか?」


「どうしたも何も、同志のお帰りが遅いから迎えに来たんですよ!」


「え?ああしまった!もうそんな時間ですか。申し訳ないファサリナ君。どうも植物の世話に夢中になってしまって・・・」


「もう同志ったら・・・他のみんなも心配したんですよ?」


「いやぁ本当に申し訳ない。どうにもおっちょこちょいですね私は」


「ふふふ、まあそれが同志の良い所でもあるんですけどね。さ、行きましょう同志」


「はい、分かりました」





二人は共に帰る。


夢を叶えるために。





































時を同じくして別の場所。

黒いタキシードの男も、己が願いを叶えるために行く。

愛する者を奪ったカギ爪の男に復讐を果たすために。

大馬鹿者はその一途な思いを胸に秘め歩く―――大馬鹿者であるために、止まることを考えず。





































夢と願いがぶつかり合う時、物語は幕を下ろす。

成就するのは、より強く、より純粋な想い。

無法者の大馬鹿者達を乗せて、エンドレス・イリュージョンはまた、騒がしい夢を見る





































といわけでガンXソードのカギ爪の男でした。

ちなみに彼に義手を送ったのは、小説版に出ていた、あの星で出来た彼の最初の友人のお医者さんのことです。

ガンXソードは素晴しい作品です。

馬鹿な主人公の一途な復讐劇。

もしかしたら復讐というのは、あんな馬鹿でないと出来ないのかもしれません。

勇者爺さん達も出したかったがあまりにもキャラが濃いため無理でした。

実はあの爺さんの最初の活躍に私は感動して涙をボロボロ流してしまいました。

あんな格好良い爺さん達今まで見たこと無かったもの!

それではまたお会いしましょう!


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
2.25671505928