騒動07年
公開前に角川「蒼き狼」訴訟トラブル
チンギス・ハーンの半生を描いた映画「蒼き狼 地果て海尽きるまで」(監督澤井信一郎)をめぐり、制作準備委員会の事務局長が1日までに、製作権を侵害されたとして角川春樹事務所(東京)に1億5000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。原告側は「5年がかりで作ったモンゴル関係者とのコネクションを利用され、映画の企画そのものを盗用された」と訴えている。
訴状によると、事務局長は01年、モンゴル政府から委託を受けて映画の制作準備委員会を設立したが、資金不足のため、05年12月、角川春樹事務所に協力を要請。製作権譲渡を協議することになったが、同事務所は昨年6月、具体的合意のないままモンゴルでの撮影を強行し、映画を製作したと主張している。
角川春樹事務所は「訴状を見ていないので何も答えられない」とコメント。映画は予定通り、3日に全国で公開する。
[ 2007年03月02日 21:40]