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アマチュア天文家、新種の天体発見 プロと連名で発表へ

2010年8月14日1時37分

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写真:新星を発見した椛島さん(左)と西山さん新星を発見した椛島さん(左)と西山さん

 九州のアマチュア天文家が見つけた新星が、強い放射線を出す新種の天体であることを、京都大・広島大などの研究グループが確かめた。13日付の米科学誌サイエンスに、アマとプロ、連名で発表する。研究者は「連携がうまくいった。日本のアマのレベルは高い」と話す。

 福岡県久留米市の西山浩一さん(72)と佐賀県みやき町の椛島(かばしま)冨士夫さん(70)が3月11日午前4時ごろに天体望遠鏡で撮影した画像で、はくちょう座のデネブの近くに見えるV407という星が異常に明るくなっていることに気づいた。

 2人は京都大花山天文台の前原裕之教務補佐員に電子メールで連絡し、広島大などが日米欧で共同開発した観測衛星のデータを調べ、普通の光の100億倍のエネルギーを持つガンマ線を出している新星だとわかった。

 これまで、強いガンマ線を出す天体は超巨大ブラックホールなどわずかしか知られておらず、新星は出さないとされていた。

 西山さんと椛島さんは九州の天文同好会の高校生会員だったころから半世紀以上の知り合い。4年前、みやき町に観測所を自前でつくり、2人で新星探しを始めた。最近3年間で53個を見つけ、世界の半分を占めるという。

 最新機器を持つプロに対抗できる秘密は観測時間にある。日没から夜明けまで夏は8時間、冬は12時間、晴れている限り盆も正月も関係なく毎日2人で観測。望遠鏡で撮影した画像を、パソコンで過去の画像と比較して、新発見があればすぐに報告する。

 「プロの研究者に感謝される喜びでやめられません」と西山さん。(鍛治信太郎)

     ◇

 〈新星〉 暗かった星が急激に明るさを増し、地上からは星が突然現れたように見えるため、この名がある。二つの近接した星の一方から出たガスがもう一方に降り積もり、ある限界になると表面で核爆発が起き、強く光る現象。

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