ゲリラ豪雨:「Xバンドレーダー」ネット公開 国交省

2010年7月8日 20時18分 更新:7月8日 20時35分

Xバンドレーダーの観測情報=国交省ホームページから
Xバンドレーダーの観測情報=国交省ホームページから

 国土交通省は「ゲリラ豪雨」対策として、3大都市圏と北陸の4地域に計11基設置している気象レーダー「Xバンドレーダー」の観測情報の公開をインターネットで始めた。この4地域について、地図上に降雨エリアと雨量が表示され、ほぼリアルタイムの1~2分間隔で更新される。国交省は「地下街など浸水しやすい場所から避難するかどうかの判断や、河川はんらんの危険予測に役立ててほしい」と話している。

 Xバンドレーダーは08年夏、都賀川(神戸市)や浅野川(金沢市)など各地でゲリラ豪雨による被害が相次いだことを受けて配備された。1キロ四方ごとに5分間隔で雨を捕捉する従来のCバンドレーダーと比べ、より狭い250メートル四方ごとに雨を捕捉できて精度は16倍、観測頻度も1分間隔と5倍。配信も5~10分かかっていたのが1~2分に短縮され、局所的豪雨の現状が確認できる。

 Xバンドレーダーは今後、九州や中国地方にも設置する予定。情報は国交省ホームページで公開している。【石原聖】

top
文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド