札幌市内で開かれていた北海道教職員組合(北教組)の定期大会は14日、不正献金事件で執行猶予付きの有罪判決が確定した長田秀樹委員長代理に代わり、新委員長に林秀彦・小樽支部長ら新執行部選出を承認し、今年度の運動方針案などの議案を可決して閉幕した。
新執行部は、林委員長のほか、副委員長に緑川義昭・中央執行委員、書記長に信岡聡・書記次長ら主流派で固められた。不正献金事件で逮捕され、起訴猶予となった小関顕太郎書記長は立候補を見送ったが、南部貴昭・会計委員は留任した。
大会終了後、記者会見した林委員長は「今回の事件を真摯(しんし)に受け止め、保護者や道民への信頼回復と再発防止に努めたい」と抱負を述べたが、具体策は今後検討していくとして明らかにしなかった。また、南部会計委員の留任について、「組合員に信任された新執行部で、留任で(組合運営が)停滞することはない」と、問題はないとの認識を示した。【千々部一好】
毎日新聞 2010年8月14日 21時47分(最終更新 8月14日 22時03分)