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名古屋・闘莉王、古巣に恩返しヘッド弾!首位浮上

後半9分、闘莉王(左)は先制ゴールを決め、マギヌンが必死に声をかけ笑顔を見せる

 <名古屋3−1浦和>自身を必要としてくれなかった古巣、フィンケ監督に、プライドを見せつけた。後半9分。セットプレーで攻め残っていたDF闘莉王が豪快にヘッドでネットに突き刺した。昨年まで6年間在籍した浦和との移籍後初対戦。2戦連発で主役になったのは闘将だった。

 「やりづらかった。いろんな場面で一緒に戦ってきた仲間。でも前回は自分は出ていないし、絶対に勝たなければいけないと思っていた」

 フロントへのわだかまりはあったとはいえ、決して望まなかった移籍。「オレを育ててくれたのは浦和」と感謝を口にする男にとっては、複雑な思いはあったはずだ。だから、笑顔もない。

 ウオーミングアップ時には何よりも先に浦和サポーターに向かって深々と頭を下げた。得点後も両手を上げただけ。試合後は同じく浦和に在籍した経験を持つ三都主とともにサポーター席へあいさつへ向かった。試合中は容赦ないブーイングを浴びあいさつも「浦和レッズ」コールで“無視”された格好となった。ただピクシー名古屋にとっても闘将はもはや欠かせない存在だ。リーグ再開後は5勝1分け。08年9月の第27節以来となる首位に浮上した。

試合結果

[ 2010年8月15日付 ]

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