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闘莉王、古巣に“見返し弾”!4連勝で首位浮上
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試合終了後、浦和サポーターに頭を下げる闘莉王
Photo By スポニチ |
【名古屋3−1浦和】闘莉王が意地の一発を決めた。名古屋はホームで浦和に3―1と快勝し、今季初の首位に浮上した。日本代表DF田中マルクス闘莉王(29)が自らを戦力外とした古巣相手に豪快なヘディング弾を決めて先制。日本代表FW玉田圭司(30)が2得点して振り切った。横浜はアウェーで清水に2―1で勝利。日本代表MF中村俊輔(32)がFKを左足で叩き込み決勝点を決めた。
自分を必要としてくれなかった古巣に、そしてフィンケ監督にプライドを見せつけた。後半9分。セットプレーで攻め上がり、そのまま前線に残っていた名古屋DF闘莉王が、MFマギヌンのクロスに合わせて体ごと飛び込んだ。競り合った浦和DFを吹き飛ばして豪快にネットを揺らした。前節FC東京戦の決勝点に続く2戦連続のヘッド弾。前半戦の対戦は出場停止のため自身移籍後初対戦となった浦和のゴールに先制点をぶち込んだ。
「ボールが良かったし、一発で仕留めなきゃいけなかった」。闘莉王は胸を張った。前半は守勢に回ったが、悪い流れを断ち切った。闘将の一撃で活性化した攻撃陣の勢いは止まらない。いったん同点とされたが、玉田の2得点で突き放した。
複雑な思いを抱えて臨んだ。首脳陣、フィンケ監督に対するわだかまりはあったが、古巣への愛情は消えたわけではない。「やりづらかった。一緒に戦ってきた仲間。でも絶対に勝たなければいけないと思っていた」。ウォーミングアップ時には浦和サポーターに頭を下げた。得点後のガッツポーズも控えめだった。試合中はブーイングを浴びたが、試合後は同じく元浦和の三都主とともに相手サポーター席へ。「浦和サポーターを尊敬している。オレたちは浦和の歴史の一部を担っている。きちんと行かないといけないと思った」と最後まで敬意を表した。
闘莉王、玉田の活躍で名古屋は4連勝。今季初めて首位に立った。それでもストイコビッチ監督は「まだタイトルを獲ったわけではないので、満足していない」と気を引き締める。浦和で数々のタイトルを獲得した闘莉王も「さらにワンランク上のプレーをしたい」とどん欲だ。名古屋で新たな歴史をつくるため走り続ける覚悟だ。
≪首位継続は最長3節…今季は?≫名古屋が浦和を下し、首位清水が敗れたため今季初めて首位に立った。名古屋の首位は08年の第27節(9月28日)以来。1シーズン制となった05年以降、名古屋が首位に立ったのは通算5度目になるが、これまで首位を継続できたのは最長で3節(3試合)まで。今回はどこまでこの位置を守り切ることができるか。
【試合結果】
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