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「3月にも襲撃」木製で“失敗”金属バットに変更

送検のため仙台中央署を出る、松本美代容疑者を乗せたとみられる車=14日午前9時7分
送検のため仙台中央署を出る、松本美代容疑者を乗せたとみられる車=14日午前9時7分
Photo By 共同

 仙台市の私立高校教諭殺害事件で、殺人容疑で逮捕された寿司店経営梅原啓容疑者(27)が宮城県警泉署の調べに「3月にも(教諭を)襲撃した」と供述していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。その時の襲撃には「木製バットを使用した」と供述。翌4月の殺害事件では金属バットを使っていたことから、同署は以前から殺害を計画していたとみて経緯などを詳しく調べている。

 殺害される前の3月にも大ケガを負っていた私立常盤木学園高校教諭の松本秀夫さん=当時(56)。捜査関係者によると、このケガについて梅原容疑者は「3月にも松本さんを襲撃した」と供述を始めた。

 松本さんは3月2日、頭から血を流し、前歯が折れた状態で学校に出勤。ケガの理由は「記憶にない」などと説明し、入院した。4月30日に退院したが、午後6時半〜同10時ごろまでの間、知人の会社役員松山哲士容疑者(38)=殺人容疑で逮捕=の指示を受けた梅原容疑者に金属バットで殺害されたとみられている。

 梅原容疑者は3月の襲撃についても、松山容疑者の指示を受けて実行したことをほのめかしているという。この時は木製バットを使ったものの殺害に至らなかったため、退院日には金属バットに凶器を替えて再び襲ったとみて調べている。

 また、梅原容疑者が松本さん襲撃後、現場となった松本さん宅に再び戻っていたことも判明。自分に疑いの目が向かないように、第一発見者を装う狙いがあったとみられる。

 松本さんの妻で殺人容疑で逮捕された美代容疑者(44)と松山容疑者が、事件前に何度も携帯電話でメールのやりとりをしていたことから、泉署は美代容疑者と親密な関係にあった松山容疑者が主導し、以前から松本さん殺害を計画。梅原容疑者に襲撃を指示したとみて調べている。

 松山容疑者は調べに「美代容疑者が“夫が邪魔だ”と話していた」などと供述。泉署は美代容疑者の夫への不満が事件の背景にあった可能性があるとみている。

 同署は14日午前、殺人の疑いで美代容疑者を送検。依然として容疑を否認している。

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