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朝鮮学校、総連組織に生徒を強制加入 無償化目的に相反 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:学校教育・学力問題
■学ぶ権利侵害
特別カリキュラム以外に、朝青が機能を発揮するのが「動員」「集金」「圧力」という3点だ。
《学校ごとに生徒らによる大々的な慶祝行事を組織すること》。今年初めに出された総連の内部文書にはこう記されている。2月16日の金総書記の誕生日に合わせた祝賀行事に生徒の動員を求める指示だ。総連の指示を受ける形で、朝青が学校と一体となって実際の動員がされるという。
行事のたびに保護者に求められる協賛金の供出も、総連の指示を受けた朝青と、やはり総連傘下にある保護者組織を介して要請される。「本国に義援金を送る」と大規模な寄付金が募られることもあるという。
最近では高校無償化を求める署名集めやビラ配りや政府の決定先送りへの抗議も、朝青による自主的な活動と位置づけられ、生徒がかり出された。
日本や韓国系の学校への転校を希望する生徒が後を絶たないが、この際には朝青が「圧力」という形で威力を発揮。親が総連関係の仕事をしている場合は親の解雇を脅しにするという。
「生徒が学ぶ場所を選ぶ権利を侵害している。朝青の統制によって生徒が自由に学ぶ権利を奪っているのは総連そのものだ」。元教諭はそう告発する。