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【芸能・社会】

水夏希 サヨナラ公演 愛原実花 父つか氏の急死めげず

2010年8月14日 紙面から

サヨナラ公演で熱演する水夏希(左)と愛原実花(五十嵐文人撮影)

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 宝塚雪組のトップコンビ、水夏希と愛原実花のサヨナラ公演となるミュージカル「ロジェ」(正塚晴彦作・演出、9月12日まで)が13日、東京・有楽町の東京宝塚劇場で始まった。男役トップとして雪組を率いてきた水は「地に足を着けて頑張りたい」と意気込みを語った。

 「いつもと同じように精いっぱい、最高の舞台にしたい」と水。平常心で舞台に臨む一方、今回の舞台を前に、けいこ場で涙を流すこともあったという。「(最後の男役で)寂しかったのかな。でも、惜しまれるときこそちょうど良いのでは」と毅然(きぜん)とした笑顔をのぞかせた。

 娘役トップの愛原が後を追うように宝塚を退団するが、「退団するからといって甘やかさない。やめるからといって『もういいよ、楽しくやろうよ』というわけにはいかない」とプロの厳しさを示した。

 先月には、愛原の父つかこうへい氏が急死。けなげに舞台に立った愛原を「真摯(しんし)にやっていた。本当に偉かったなと思う」と気遣った。

 ロジェは、幼いとき見知らぬ男に家族の命を奪われた刑事ロジェが24年間、復讐(ふくしゅう)を誓いながら、同じような境遇のヒロインと出会い、心を通わせる物語。

 「悲しみから逃れられない負の部分を表現したい」と水。「千秋楽まで悔いのないよう、一日一日を大切に」と前を向いた。

 華麗なダンスショー「ロック・オン!」も同時に開催される。

 

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