「新日本」(12日、仙台サンプラザホール)
G1クライマックスBブロックで、永田裕志(42)と小島聡(39)の99年G1以来、実に11年ぶりとなる一騎打ちは、永田が連勝を飾った。
新日本退団から8年で確立した自分のペースを崩さない小島に、永田は「イラ立ちがあった」と告白。強引に崩したのは、小島が知らない技である白目式腕固めだった。半年ぶりの解禁でラリアートを放つ右腕を破壊し、ミドルとショルダーアームブリーカーで追い打ち。反撃をしのぐと右ハイ、岩石落とし、延髄斬りと畳みかけてフィニッシュにつないだ。
「誰もが選んだ道は正しかったという答えを出したいと思う。内面的なイニシアチブの取り合いが面白かった」と、試合を振り返った永田。長き空白にひとまず決着をつけたが「勝ち続けてオレが優勝する」と、感傷に浸ることはなかった。
(2010年8月12日)