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原巨人首位死守!クルーン“コロコロ締め” (2/2ページ)

2010.8.15 05:06
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特集 : 巨人
原巨人首位死守!クルーン“コロコロ締め”
クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした (撮影・春名中、大里直也)【フォト】

 コロ、コロ、コロ、コロ…。だれもが投ゴロで終了と思った瞬間、想定外の出来事が起きた。

 3点差に迫られ、なお満塁。石川の打球をあわてて処理したクルーンが一塁に放ったのは、矢のような球ではなくボウリングのようなゴロ。その間、約1・7秒…。スローモーションのように、G党の悲鳴と横浜ファンの歓声が交錯する。小さく4度バウンドして、一塁のエドガーのミットに収まると、安堵(あんど)のどよめきと笑いが東京ドームにあふれた。

 「思ったよりも石川の打球が強かった。ひざまずいてブロックをしたときに指をついてしまい、手に力が入らなくて…。また立って投げても間に合わないと思った。だから、思い切り転がすしかないと思ったんだ」

 試合後、落ち着きを取り戻したクルーンは、照れ笑いを浮かべながらバナナ・オレを片手に自ら解説。横浜・村田には恥ずかしそうに「初めて見たでしょ?」と衝撃プレーを問いかけた。

 5−0の快勝ムードに暗雲が漂い始めた九回、星野が村田に被弾し一死一塁で降板。クルーンも代打・カスティーヨの四球、代打・新沼の左前適時打で3点差とされた。さらに内川にも四球で満塁。一発を許せばあわや…という危機だった。

 そんなクルーンの決死のプレーに、コロコロ送球を拾い上げたエドガーは「緊張したよ。転がっている時間は思ったよりも長かった。頼むから球がちゃんとミットに入ってくれ、と思ったよ。あんな経験は野球人生で初めてだね」と苦笑いだ。

 とはいえ、自慢の打線が4本塁打で5点を奪いながら投手陣は相変わらずピリッとしない。ペットボトルの水をグイッとあおった原監督は「最終回はちょっとドタバタしましたがリズムは出てきましたね」と連勝に胸をなで下ろした。

 “クルーン劇場”もすべてが必死にやった結果。どんな1勝でも、前向きにとらえて戦っていく。(阿見俊輔)



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クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした(撮影・春名中、大里直也)
クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした(撮影・春名中、大里直也)
クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした(撮影・春名中、大里直也)
クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした(撮影・春名中、大里直也)
クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした(撮影・春名中、大里直也)
クルーン、石川を投ゴロに仕留めながら…なんと一塁へコロコロ送球。なんとかアウトにしたものの捕ったエドガーも打者の石川もこれにはビックリでした(撮影・春名中、大里直也)

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