「新日本・G1クライマックス」(13日、後楽園ホール)
野人がきた。中西学がストロングマンとの日米マッチョ対決に快勝。並走していた矢野通が棚橋弘至に敗れたため、4勝1敗の得点8でAブロック単独首位に躍り出た。
IGFで秒殺の山を築いた頭がい締めや、おきて破りの逆「ホーッ!」などを食らったが「直線的な力やったら、オレよりあるやろね。でもプロレスやから、緩急の差が出たっちゅう感じやね」と振り返った通り、経験値が違った。ガス欠になったところを見計らって猛攻を仕掛け、ヘラクレスカッターで肉塊を粉砕した。
「取りこぼしはでけへんからな。確実にいかせてもらった」と冷静そのもの。「いけるとこまでいくしかないやろ」という言葉は、11年ぶり2度目の優勝が現実味を帯びてきたことを物語っていた。
(2010年8月13日)