<シリーズ 戦争を伝える>“マンガ” 戦場を行く |
今、世界の戦争マンガ家たちは、誰でも気楽に読めるマンガを通して、実写映像では語り尽くせない真の戦争の恐ろしさを伝える使命に駆られている。その動機の背景には何があるのだろうか。 70年以上の歴史を持つ戦争マンガだが、当初は戦争体験者の目線から伝えるものはほとんどなかった。それを変えたのが、中沢啓治氏が自らの被爆体験を描いた“はだしのゲン”だった。「マンガ家は、戦争の恐ろしさを人々の記憶に残す責任がある。」と中沢氏は語る。そして今では、マンガ家が自ら戦場へ赴き、その体験をもとに戦争を描くことは当たり前になった。ジョー・サッコは、1996年、パレスチナ人の絶望的な状況を描き、“コミック・ジャーナリスト”の地位を確立した。9.11テロ以降、公正さを欠く報道が続いたことも、マンガ家が戦地へ向かう要因になった。 番組は、著名なマンガ家たちへのインタビューやその作品を通して、二度の世界大戦、そしてアメリカ同時多発テロを経て、戦争マンガの内容とその役割がどのように変わってきたかを見ていく。 ----------------------------------------------------------------- ※この番組は2010年8月15日(日)18:00 〜2010年8月29日(日)まで、 NHKオンデマンド見逃し番組(有料)でご覧いただけます。 視聴お申し込みの手続き期限は、8月28日(土)までです。 詳細はこちら>>> ----------------------------------------------------------------- 原題: Comic Books Go to War 制作: GA & A Productions (イタリア 2009年) |