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放駒新理事長“武蔵川カラー”継承

 理事長就任から一夜明け会見する放駒理事長=両国国技館(撮影・村中拓久)
 理事長就任から一夜明け会見する放駒理事長=両国国技館(撮影・村中拓久)

 日本相撲協会の武蔵川前理事長(62)=元横綱三重ノ海=が12日朝の理事会で辞任を表明したのを受け、同日夜の理事会で互選により新理事長に選出された放駒親方(62)=元大関魁傑=が13日、東京・両国国技館の相撲協会に初出勤した。放駒新理事長は、各部長の人事や協会在勤の親方の人事について大きな変更をしないことを明言。自身が務めていた巡業部長の後任を決める以外は、武蔵川色を踏襲して協会改革を目指すとした。

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 少し顔をこわばらせて理事長席に身を委ねた。「緊張しています。(就任が)夕べ、さっき、という感じですから。いろいろ話を聞きながら考えていかなきゃいかんなあと思います」。放駒新理事長は慎重に“所信表明”をした。

 武蔵川前理事長は12日の理事会で健康上の理由から辞任を表明。当初、理事会は後任に放駒理事を推すことでまとまっていたが、同日夜の理事会では貴乃花親方(元横綱貴乃花)が北の湖理事(元横綱北の湖)を推薦し、互選が行われた。

 無記名による投票の結果、8対4で放駒理事が11代目の理事長に選出された。理事長を支える各部長の人事について、「混乱を来すのではというのもある」と大きな変更はしない方針。無投票での選出とならなかったことには「終わった後はまとまってやっている」と亀裂を否定した。

 所管官庁の文科省などから求められていた外部の人材起用については「監事を(追加する)という話はあったから、可能性はあります」とした。監事は理事会の議決権がない役職のため、新たな人材が起用されても影響力は限定されそうだ。

 ちなみに、武蔵川前理事長は、理事長就任時に協会公用車のナンバープレートを第57代横綱三重ノ海にちなみ、「57」に変更した。放駒新理事長はというと、「変える気はないです。目立たない方がいいから」。車のナンバーに至るまで武蔵川色を継承する。

(2010年8月13日)
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