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8・14 フランス極右党首らが靖国参拝
招待者、新右翼・一水会代表による撮影阻止と小衝突!
撮影/産経新聞社
平成22年8月14日、かねてより来日していたフランス極右政党『国民戦線』のルペン党首らイギリスやベルギーなど欧州各国の極右政党幹部が揃って靖国神社を参拝した。
当日、同神社を訪れていた私は靖国会館付近が何やら人でごった返しているので何事かと思って見に行くと、カメラを手にした大勢のマスコミ関係者に取り囲まれた欧米人らがインタビューを受けているようである。
「ああ、来たのか」と思った。
この12日より民族派・新右翼団体『一水会』の招きにより欧州の極右政党党首らが来日しており、14日には靖国参拝することがテレビ・ニュースで報じられ、インターネット上でも多くの関心を集めていたのですぐに分かる。
その中に国際ニュースで度々目にした超大物の顔が!
02年フランス大統領選で決選投票まで進出し、移民への厳しい発言が多くのフランス国民を支持を獲得した極右・国民戦線のルペン党首ではないか。
日本でも何かと話題になる人をごく間近で見たものだが、その姿を携帯カメラに収めさせてもらおうかなと思った時、傍らに一水会代表・木村三浩氏がいるのが確認出来た。
向こうもこちらに気がつき、すぐさま私のところへ歩み寄ってきては「写真は撮るなよ! 肖像権の侵害だ! ウチ(一水会)の関係で(ルペン党首らを)呼んでいるんだから、ウチの許可なく勝手に写真は撮るな」と機先を制してきたので携帯カメラによる写真撮影は断念した。
※その代わり一水会とは関係のない形で、産経新聞社が撮影した写真を拝借
何せ私と木村氏は当ブログで同氏へのバッシングを度々行なってきたという因縁がある。当の木村氏がそれを知らないわけではないようで、同氏としては私に対して面白くはないだろうし腹立たしさもあるのだろう。
さらに、そのブログで自分たちが招待したルペンの写真を撮影して使われては堪らないという思いが。
と言っても私は何も木村氏の私生活がどうだとか、プライベートなことについて言及したわけではない。同氏が公の場で主張している右翼・民族派活動家としてのスタンスを問うたもので、木村氏が度々在特会を誌上でバッシングしているように、そこで双方が戦わせているのは思想・信条であり政治的主張である。
まして新右翼・一水会と言えば、70年代あたりから台頭してきた一大民族派勢力として「戦後体制打倒」というラディカルな主張を掲げて戦後の民族運動をリードしてきた。マスコミへの登場頻度は高く、ゆえに彼らが日本の右翼を代表する形で欧州の極右と交流を持つに至った経緯は分からぬではないが、であればなおさらそのスタンスに揺らぎがあるようでは心許ない。
私は「彼ら欧州極右の排外主義を礼賛しているが、外国また外国人による排外主義は良くて日本での排外主義を否定するあなた方のスタンスは如何なものか?」と問うた。
何せ木村氏はかねがね在特会を排外主義者であるかのようにバッシングする一方、日本での移民受け入れには肯定的な意見を述べていたからだ。
私の問いに対して木村氏はその前提から否定。「彼ら(ルペンら)は排外主義じゃない」。
???
欧州各国における移民との衝突はもはや戦争だ。その観点から移民を是とするか否とするかというレベルの問題ではなく、フランス極右が掲げる価値観こそは排外主義に基づくものではないのか? そうでなければ移民問題への実際的な解決法の提示にはならない。
木村氏は「向こうでは移民への過剰な人権尊重が行き過ぎた状況を招いた」と自らの見解を主張。
それはその通りだが、日本でも同じような状況を迎えることは間違いない。
木村氏もそのことを認めたが、いや、むしろ在日朝鮮人のように「特別永住資格」なる特権を有する外国人問題を抱える日本は現状でも既にフランス以上に深刻なのではないか?
その問いに対して木村氏の回答は「在日朝鮮人の問題なんて大したことない」というものだった。
しかし、フランスでは政府報道官が「言語道断!」として突っぱねた外国人への参政権付与だが、日本では在日朝鮮人が公然と組織的に参政権を獲得しようとする動きに出ている。ここまで移民でもない単なる在日外国人が増長した証左だ。
「そんな動き(参政権付与の動き)はどこにも起きていない」と否定する木村氏。だが、そんな動きが起きているではないか。政権与党の間でさえ参政権が取り沙汰されるなどはとても真っ当な国とは言えない。
木村氏は自らの政治活動を例に「我々も国民新党の中で参政権反対を一貫して行なってきたし、一水会としてもやっている」として右翼・民族派としてのスタンスに今も昔もまったくブレがないことを解説。
それにしても参政権問題などは在日朝鮮人の存在という「民族問題」から派生・表面化した一つの現象であり、この「根」を糾すことなくして脅威は消え去らないし、一時的には消滅してもまたぞろ時間が経てば再浮上もするし新たな形で頭をもたげてくることもあるだろう。
だからこそ在特会が4人もの犠牲者(逮捕者)を出してまで朝鮮民族学校による公園不法占拠という、ごく身近な民族問題に取り組む必要があったし、そのように日本社会全体として、今や在日朝鮮人によって日本人こそが抑圧されているという認識の下、在日朝鮮人の横暴を正し在日社会の在り方そのものを見直すことが求められているのではないか。
また、それこそは本来的には右翼・民族派と称する方々の使命ではないだろうか?
先の参院選で木村氏が推した国民新党は大敗を喫したが、同党が掲げた外国人参政権問題はまだまだ世間全般の関心は低い。また、参政権法案に賛成か反対かで問題が片付くわけではなく、在日社会からは参政権の要求と並行して帰化手続きの簡略化を要求する向きが起きているのが現実ではないか。
だからこそ在日社会という問題の根を叩くことが急務なのである。
最後に、世界的にも有名な方々をごく間近で見れば手にしているカメラを向けるのはごく自然な反応である。
それを制止して自らが招待したホストであることを強調するとは、強烈な縄張り意識のようなものであり一水会として欧州極右の「来日プロジェクト」に賭ける木村氏らの意気込みが伝わってくるが、同時にそれは我々のようなネット右翼・ネット極右との「格の違い」を見せつけようとする意図がミエミエだ。
靖国参拝の目的について「欧州の極右が日本の戦没者に哀悼の意を示す一方で、靖国参拝を見送った日本の閣僚・政治家の体たらくを明らかにする」旨を述べた木村氏だが、それによって他の追随を許さず他の、主にインターネット上の右勢力を没落させる目論見に違いない。
事実、欧州各国の極右政党党首らとコネクションを持つ新右翼と我々とでは、その意味で格が違うのだろう。
しかし、各国の愛国者との連帯・交歓も結構だが、「維新」「革命」という自国・自民族の変革に外国人の手は一切アテにしてはいけないし、アテに出来るものでもない。
日本においては飽くまでも日本人による維新・革命、社会変革しか期することは出来ず、そのため私は世界的に著名な方々と交流を重ねるよりも、民族の行く末のためには自らの生命をも投げ出せる日本人の若き無名の志士との邂逅こそを求め続けるものである。