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【北野武 ニッポンの問題点を語る】(下)社会そのものが“なあなあ” (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北野武監督インタビュー特集
政治家は小さな善なんて言っている場合じゃない
フランスで出版された自叙伝「Kitano par Kitano」の日本語版発売を機に、北野武さん(63)がニッポンの問題点を語ったインタビュー。後半は映画業界や政治の世界などに舌鋒鋭く切り込んだ。
「政治とカネだって、相撲界で問題になっている暴力団とのつながりだって、日本社会そのものが、なあなあでもってきたのは間違いない。メディアも、大きなものに対して闘うと言っている割には、広告主に対してはずいぶん弱気だったりしてね。最近はそれがばれちゃっているんで、メディアに対してみんなの意見が冷たいんじゃないですかね」
「映画の世界もひどいね。日本のアカデミー賞なんてのは、大手の映画製作会社の持ち回りだし、独立プロははじかれるんですよ。映画評論家も記者も、ときには悪口を書いたり、冷たいことも評論しなきゃいけないのに、宣伝したり、ほめる人間しか、映画会社は呼ばなくなっている。変な癒着があって、腐ってきちゃってる」
「政治もそう。政権交代のときにマニフェストが話題になったでしょ。おれはね、高速道路無料化なんて絶対できないって言ったの。民主党のあの人たちを見て、どうしてできるんだって」