2010年6月19日 0時34分
民主党の鳩山由紀夫前首相は18日、毎日新聞の単独インタビューに応じた。参院選について「(政権交代時の)期待感がよみがえってきている。3年前を目標に戦うべきだ」と指摘、07年参院選で同党が得た60議席を目標に、非改選62議席と合わせ単独過半数を目指すべきだとの認識を示した。9月の党代表選についても「選挙に勝つというのが、一番求心力を高める」と述べ、参院選での勝利が菅直人首相(党代表)の代表再選につながるとの見通しを示した。
参院選の勝敗ラインを巡り、菅首相は同党の改選議席54を挙げる一方、小沢一郎前幹事長に近い輿石東参院議員会長らは単独過半数となる60議席を主張している。鳩山氏も輿石氏らと同様の認識を示したことで、参院選後の党代表選をにらみハードルを下げたい菅首相は、厳しい選挙戦を迎えることになる。
在任中の解決を目指していた北方領土問題については「4島が戻るまでは平和条約は結べない」と強調。その上で「2島や3島が(先行して)返ってきたとき、今住んでいる(ロシアの)方々をどうするか、船の通行をどう解決するかなど議論をしていた」と述べ、ロシア側と具体的な交渉に入っていたことを明らかにした。【山田夢留】