口蹄疫:ワクチン接種家畜の殺処分、7月上旬までに

2010年6月18日 20時33分

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で山田正彦農相は18日、ワクチンを接種した家畜(18日朝現在で約5万7000頭)の殺処分を7月上旬までに終えたいとの意向を示した。政府の口蹄疫対策本部会合の後、記者団に「ワクチン接種家畜の埋却地をほぼ確保できた。順調にいけば7月上旬までには終わらせたい」と語った。また山田農相は、ワクチン接種地域外で感染疑いの家畜が出た事例に関して、周辺農家の家畜に抗体検査などを実施する方針を明らかにした。

 対策本部会合では、18日朝現在で未処分の感染疑いの家畜が約1万5000頭に減ったことが報告された。天候にもよるが目標の20日には殺処分が終わる見通し。仙谷由人官房長官は、ワクチン接種家畜も早急に処分するため計画的な要員派遣などの対応を関係各省に要請した。

 また農水省は、ウイルス発散量が多いとされる、ワクチン未接種の感染疑いの豚について殺処分が終わったことを明らかにした。【佐藤浩】

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