2010年6月18日 23時21分 更新:6月19日 0時3分
強盗致傷、詐欺罪などに問われた東京都立川市の男(20)=事件当時少年=に裁判員裁判で初めて一部無罪を言い渡した東京地裁立川支部判決(9日)について、検察側は控訴を断念する方針を固めた模様だ。控訴審で無罪を覆す新たな証拠を提出するのは困難と判断したとみられる。弁護側も控訴しない意向で、23日の控訴期限を過ぎれば判決が確定する見通し。
男は別の少年と共謀し09年2~3月、都内で女性からバッグを奪って重傷を負わせ、別に盗んだクレジットカードでブレスレットを詐取したなどとして起訴された。判決は少年らの証言の信用性を否定し詐欺について無罪としたほか、実行役でないとして強盗致傷罪の成立も認めず、懲役3年、保護観察付き執行猶予4年とした。