国会:16日閉会 政府提出法案成立率、戦後最低に

2010年6月15日 20時6分 更新:6月15日 22時27分

参院本会議で自民・西田昌司氏の所信表明に対する代表質問に答える菅直人首相=国会内で2010年6月15日午後2時57分、藤井太郎撮影
参院本会議で自民・西田昌司氏の所信表明に対する代表質問に答える菅直人首相=国会内で2010年6月15日午後2時57分、藤井太郎撮影

 第174通常国会は16日、150日間の会期を終え閉会する。鳩山由紀夫前首相の退陣による中断に加え、早期の参院選日程を組みたい政府・民主党の意向で会期を延長しないため、政府提出法案は63件(新規)中35件の成立にとどまる。成立率は55.6%で、大学紛争などに揺れた68年12月召集の通常国会(佐藤栄作内閣、55.8%)を抜き、通常国会としては戦後最低となる。

 与党が重要法案として衆院で強行採決した郵政改革法案や国家公務員法改正案は廃案。衆院で審議中の政治主導確立法案や労働者派遣法改正案などは継続審議となる。

 議員立法では、夏の参院選からインターネットの選挙利用を解禁する公職選挙法改正案が時間切れで提出できなかった。第二次大戦後に旧ソ連のシベリアやモンゴルに強制抑留された日本人に特別給付金を支給するシベリア抑留者支援特措法案は、16日の衆院本会議で成立する見込み。【大場伸也】

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