2010年6月15日 12時12分 更新:6月15日 13時32分
菅直人首相の所信表明演説に対する各党代表質問が15日午前、参院本会議で行われ、菅首相は「まず参議院選挙において民意を聞くのが筋だ」と述べ、早期の衆院解散を否定した。自民党の林芳正政調会長代理が衆院を解散し、信を問うよう求めたのに対し答えた。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題については「真摯(しんし)な形での意思疎通を改めて始めていきたい」と述べ、沖縄との信頼関係回復を目指す考えを示した。消費税引き上げに関しては「税制の抜本改革に着手することが不可欠」としながらも、数値や時期は明言しなかった。
また、玄葉光一郎公務員制度改革担当相(民主党政調会長)は「マニフェストは生き物で、手入れが必要。環境、状況の変化に応じて柔軟に見直すことも重要だ」と述べ、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)を見直す方針を示した。【野原大輔】