ギリシャ:国債格下げ 投機的等級に

2010年6月15日 10時6分

 【ワシントン斉藤信宏】米格付け会社大手のムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、ギリシャの長期国債の格付けを、これまでの「A3」から4段階引き下げて、投機的等級の「Ba1」にしたと発表した。ギリシャ国債に関しては、すでに米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が4月末に同国債を投機的等級に格下げしており、格付け大手2社がギリシャ経済の先行きに懸念を示した形だ。

 ムーディーズは「欧州連合(EU)などによる大規模な支援策でギリシャの短期的な債務不履行の恐れはなくなったが、中長期的に見ると、財政再建に対する取り組みへの懸念が強い」と格下げの理由を説明。欧州メディアによると、ギリシャ財務省は「我々がこれまでに成し遂げた財政の安定化に向けた取り組みを全く反映していない」と反発しているという。

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