【社会】静岡県警の逮捕“体験”計画が直前に中止2010年8月14日 11時10分 不祥事が続く静岡県警は、警察署長ら所属長を除く警視と警部全員に、逮捕されてからの一連の体験をさせる異例の不祥事防止策を16日から予定していたが、13日になって急きょ中止を決めた。不適切な行為を起こさせないことを狙いに、調書を取られたり、手錠をはめられたりする内容だった。内部では「やりすぎだ」と反発が強まっていた。 関係者によると、疑似逮捕体験は「幹部職員に対するひとりひとりの心にしみわたる教養」と題され、約500人を対象に16〜24日に実施する予定だった。岩崎敏・県警警務部長は「理由は言えないが中止になった」と話している。 不祥事防止策で、対象者は県内4署に分かれ、取り調べ▽調書への署名と押印▽手錠▽留置場で身体検査−などの流れを体験。約1時間で“釈放”されることになっていた。 各署や各課に11日付で時間割表が配布され、準備が進められていたが、対象者の間で「身体検査までさせられる法的根拠が分からない」「署名や押印した調書はどう処理されるのか」といった戸惑いや不満の声が相次いでいた。 同県警では、警部補が6月、路上に止めた車の陰で下半身を露出させたとして公然わいせつの疑いで書類送検された。7月には警部が電車内で女子高生のスカートの中をビデオカメラで盗撮したとして県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕され、不祥事が相次いでいた。 (中日新聞) PR情報
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