菅直人内閣の全閣僚が終戦記念日に靖国神社に参拝しない方針を表明したが、野党自民党の谷垣総裁は参拝の意向を明らかにしており、論議を呼ぶ可能性がある。だが、国内外でさらに激しい物議を醸す可能性があるのが、欧州の極右政党の代表団による参拝だ。
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- 仏極右政党「国民戦線」のジャン=マリー・ルペン党首
フランス極右政党「国民戦線」のジャン=マリー・ルペン党首率いる欧州からの代表団が、終戦記念日の前日にあたる14日に靖国神社への参拝を予定している。ルペン氏はかつて、ナチスのガス室は「第二次大戦の歴史の細部にすぎない」と発言したことで知られている。
靖国参拝は、日本の極右団体「一水会」が主催する国際会合の一環として行われる。1972年に創設された一水会は、1937年の南京事件での中国民間人の大量虐殺などの日本軍による行為や、戦時に韓国人「慰安婦」が日本軍によって性的奴隷になることを強いられたとする議論を否定している。一水会にコメントを求めたが、本記事掲載までには返答は得られなかった。
一部の欧州の国では最近、極右政党が政治的基盤を確立しつつあるものの、日本の政治においては依然、周辺的存在にすぎない。ノルウェー科学技術大学の政治経済教授で東アジア地域の国際政治と治安の専門家でもあるポール・ミッドフォード氏は、日本の極右政党は規模も小さく、往々にして影響力もあまりないため、政治的にますます重要性を失っていると述べる。「それら極右政党が、国家主義の推進に国際主義的な形式を用いているのは興味深い。ただし、それが、草の根レベルで日本の国家主義団体に大きな影響を及ぶすとは思えない」
会合の出席者には、国民戦線のブルーノ・ゴルニッシュ全国代表や、英国国民党のアダム・ウォーカー氏などが含まれている。このほか、オーストリア、ハンガリー、ベルギー、ポルトガル、イタリアの右翼政党の代表者も参加する予定。ウォーカー氏にとっては今回が初来日ではない。同氏は以前6年間日本に住んでいたことがあり、妻は日本人。
ウォーカー氏は、ジャパン・リアル・タイムあての電子メールで、会合の目的は、欧州連合(EU)が加盟国の国家的アイデンティティや伝統、国益に与えた影響や、欧州の国家主義運動の経験から日本が得られる教訓について話し合うことだと述べた。さらに「愛国運動における国際協調を約束する宣言書も作成する意向だ」とした。
2000年から一水会の代表を務める木村三浩氏は、日本の名門、慶応大学出身で、英語も堪能な人物。同氏は、以前から極右政党の国際同盟の形成を希望していた。英語で「The Future of Nationalist Movements」と題された国際会合は、今回が初開催。一水会の公式ウェブサイトのブログによると、日本語の会合名は「世界平和をもたらす愛国者の集い」となっている。
従軍慰安婦問題について...当時の従軍慰安婦の殆どが、日本人女性であって、韓国人や台湾人などの女性は少数でしかない。
よって、第二次世界大戦時の日本政府が、韓国人女性に、性奴隷を強要したという図式は間違っている。従軍慰安婦は、世界中の多くの軍隊が行っている、公の売春婦制度。
しかしながら、第二次世界大戦末期になると、日本の敗戦が濃厚になり、当然、日本軍の指揮系系統が崩壊しだす。そうなれば、従軍慰安婦を手配する悪徳業者が横行しだす。中には、騙されて、従軍慰安婦になった女性もあった。それが、従軍慰安婦の真相。
そもそも、第二次世界大戦後のアメリカも、日本で従軍慰安婦のようなことを行っていった。
参拝自体は大いに歓迎する。だが、戦前の日本が旨としていた理念は「人種平等」であり、「人種主義」「アーリアン主義」を旨としていたナチス・ドイツと同一に論じることはできない!現実に、オトポール事件を指揮した人物は東條元首相・松岡元外相である。国民戦線は親ナチスであり、反捕鯨運動の旗振り役でもあるブリジット・バルドーが支持している政党。靖国参拝の意義が誤って受け取られないかが気がかりだ! それからもう一点、記者の言う「論議を呼ぶ」趣旨の意味合いとは何なのだろう?! 中国政府、あるいは韓国政府の見解を国益よりも上に置くことか?!あまりに浅はかな歴史観に閉口してしまう!
アメリカの近代主義に毒されてるアメリカ人記者が靖国を語る資格はない
もっと歴史や人類学勉強してから靖国とは何かを語ってくれ
靖国=右翼だという認識は大いに間違い