唐川復活の４勝目　中田とのビッグ３対決も勝った

　勝利こそ復活の何よりの証明だ。ロッテ・唐川が帰ってきた。５月１３日の横浜戦（横浜）で右手中指を骨折して以来の先発は６イニングで９安打を浴びたが、失点は２。粘投で約３カ月ぶりとなる４勝目を手に入れた。

　「しょうもない投球でヒーローになって申し訳ないです」。お立ち台での自虐コメントで爆笑を誘ったが、復活星の喜びがジワリとわき上がる。

　最大の見せ場は、同い年の日本ハム・中田との１軍初対決。直球で押したかったが、走りは今イチ。変化球を多めに使い、第１打席で空振り三振、第３打席で中飛に仕留め、中田を悔しがらせた。

　今後の中田との対決には「見ている人もこっちも楽しめる勝負がしたい」とキッパリ。同級生の由規の勝利を聞くと「同世代の活躍は刺激になる。高いレベルで競争できれば」と意気込む。同級生たちも大いに刺激材料にして、唐川がロッテ８月反攻の主役になる。　

　　（川越亮太）