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【プロ野球】

由規8勝 また158キロ ヤクルト9連勝 G3タテ

2010年8月13日 紙面から

ヤクルト−巨人 先発し、8勝目を挙げた由規=神宮球場で

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◆ヤクルト6−3巨人

 「ナイスピッチング由規!!」。スタジアムDJの絶叫を合図に一塁側スタンドから大拍手が沸き起こった。ヤクルトが、2002年8月以来となる9連勝。由規の好投が勝利を引き寄せた。

 まず、剛速球でスタンドを沸かせた。初回だ。小笠原の5球目と7球目に、3試合連続となる日本人最速タイの158キロをマーク。特に5球目は158キロ初のストライクとなり、「やっとストライクゾーンに入りました」と由規。その後もストレートとスライダーを中心に巨人打線を牛耳り、7イニング2/3を3失点で8勝目をゲット。「集中力を切らさなかった。相手が巨人打線なので、初回から思い切っていった」と振り返った。

 ライバルの存在も燃える材料になった。この夜はロッテ・唐川が、日本ハム・中田と対決して好投。「登板は知ってましたよ。刺激になる。同世代で盛り上げていければいい」。ビッグ3のライバルたちの活躍は、大きなモチベーションだ。

 弟も、由規の刺激となっている。夏の甲子園に母校・仙台育英の外野手として出場、2回戦に駒を進めた実弟・貴規外野手から試合前に激励メールが来た。13日からは阪神戦。京セラドーム大阪から足をのばし弟に応援を送りたいという。まだまだ好きな夏は長い。

 チームは08年3月以来の巨人戦で同一カード3連勝。小川監督代行としては、1967年5月から6月にかけて中原監督代行が9連勝した監督代行としての球団記録に並んだ。「その事実はすごい」。3位・中日の背中が見えるが「順位は気にしない。雑念が入ると集中力を失うので考えない」とキッパリ。無心で戦い、勝つ。借金は「2」になり、5割も見えてきた。小川ヤクルトの快進撃はまだ止まらない。 (後藤慎一)

 

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