沖縄のアメリカ軍普天間基地のヘリコプターが基地に隣接する沖縄国際大学に墜落した事故から6年となった13日、大学で集会が開かれ、富川盛武学長は、普天間基地の移設先が決まらずに基地が固定化されることに強い懸念を示しました。
6年前の8月13日、普天間基地から離陸したヘリコプターが沖縄国際大学に墜落した事故では、校舎の一部が被害を受け、基地の危険性をあらためて浮き彫りにしました。事故からちょうど6年がたった13日、沖縄国際大学は、ヘリコプターの墜落現場で、墜落時刻に合わせて抗議集会を開きました。集会で富川盛武学長は「事故のあと、多くの政府関係者がお見舞いに訪れ、『二度とこのような事故が起こらないように努力する』と話したが、いまだに大学の上を軍用機が飛んでいる」と述べ、事故のあとも上空での飛行訓練が続く現状に強い不満を示しました。そのうえで基地の移設問題について「打開策が見えず、危険性の続くことが危ぐされる状況になっているのはたいへん遺憾だ」と述べ、移設先が決まらずに基地が固定化されることに強い懸念を示しました。また集会では、平和活動を行う学生サークルの代表の宜壽次翼さんが「墜落事故の持つ意味を考え、同世代の人たちと共有したい」などと述べたほか、大学の教員らが、ヘリコプターの飛行を直ちにやめるよう訴えました。