岩国市の愛宕山地域開発地跡地の米軍住宅化に反対している地元の住民組織「愛宕山を守る会」(岡村寛・世話人代表)は11日夜に集会を開き、米軍住宅建設阻止を訴える座り込み「愛宕山開発跡地見守りの集い」を21日から毎月1のつく日に3回実施することを決めた。
座り込む場所は、開発跡地の東地区が見わたせ、同跡地に接する愛宕神社前公園(市有地)。12日にテント2張り分50平方メートルの公園占用許可申請手続きを市に行った。今回の申請手続きは21日と9月1日、同11日、同21日の4日分。座り込む時間帯は午前10時から正午までの2時間。
岡村世話人代表は「米軍住宅建設阻止の座り込みだが、跡地処理問題の推移を見守りながら跡地利用について話し合う」と話している。
この座り込み運動は、愛宕山を守る会」が「米軍住宅建設反対の地元住民の意思を示そう」と、実施の方針を決定。やり方などを学ぶため、有志8人が長期にわたり沖縄の普天間基地代替基地建設反対の座り込みを行っている名護市辺野古を視察し、この日の集会で学んだことを報告した。
座り込みに実施に踏み切ったのは、愛宕山地域開発跡地が艦載機岩国移駐に伴う米軍家族住宅の“有力候補地”とされ、2010年度の政府予算に同跡地買い取り予算(米軍再編関連施設取得費)約199億円が計上されるなどしたことから、同守る会の住民らが「国に買収されれば、金網フェンスに囲まれた米軍家族住宅が建設される」と危機感を募らせたことが背景がある。 |