「愛宕山地域開発事業」跡地(岩国市)への米軍家族住宅など再編関連施設建設に反対している周辺住民らが21日から、毎月3回の「座り込み」を計画している。岩国の住民の思いを訪れた人々との交流を通して、全国へ継続的に発信するのが狙い。
「愛宕山を守る会」が11日、支援団体との会合で明らかにした。座り込みは「愛宕山開発跡地見守りの集い」と名付け、同会の定期集会として実施。21日を皮切りに9月以降は1日、11日、21日の毎月3回、午前10時から2時間。ござの上に車座になり、愛宕山への思いや艦載機移転を巡る反対運動の経過などを語り合い、訪れた人々と交流する。愛宕山神社前にある市の公園を使う予定で、市に許可申請している。
守る会の岡村寛世話人代表らは7月、普天間飛行場(宜野湾市)代替施設の建設予定地の名護市辺野古地区を訪問。座り込みで反対運動を続ける住民らと交流した。
岡村世話人代表は「政治の貧困が再編問題混迷の根っこにある。住民の意思と団結を示すために、あくまで非暴力で、座り込みをしたい」と話している。辺野古に倣い、シンボルカラーの黄色の布に全国からの激励の寄せ書きを掲げて、旗印とする。【大山典男】
〔山口東版〕
毎日新聞 2010年8月13日 地方版