日本スケート連盟強化指定選手の合宿に参加した浅田真央=愛知県豊田市・中京大
世界選手権(3月・東京)連覇を狙う浅田真央(19)=中京大=に、超高難度プログラム構想が浮上した。フィギュアスケートの強化合宿を8日、愛知県豊田市の中京大アイスアリーナで公開。今季から真央のジャンプを指導する長久保裕コーチ(63)が、夢プランを口にした。
新たな師の下で、真央はゼロから構築し直しているジャンプを繰り返した。失敗も目立ったが「ジャンプをやり直して自分を変えたい。最終的に世界選手権に間に合えばいい」と完ぺきなジャンプ習得を課題とした。
ジャンプの完成を条件に鬼プログラムが課される。同コーチは(1)2度の3回転‐3回転連続ジャンプ(2)2回のトリプルアクセルのうち1つを得点の上がる演技後半に跳ぶ(3)苦手のルッツを含む全6種類のジャンプ(4)4回転ジャンプ‐を示唆し「今あるテクニックの中で一番点数の高いプログラミング」と力説した。
構想通りなら基礎点だけで15点前後上がり、キム・ヨナ=韓国=の五輪当時の世界最高得点の228・56点も視野に入る。同コーチは「低学年の子供を教えている感覚。素直すぎる。枠から飛び出していい」と、ひと皮むけることも期待していた。
(2010年8月13日)