• 携帯電話からもゲンダイネットをお楽しみいただけます!
    http://k-tai.gendai.net/

トップ > 芸能 > 度重なるBPO勧告で気になる「報ステ」古舘伊知郎のクビ

度重なるBPO勧告で気になる「報ステ」古舘伊知郎のクビ

【芸能】

2010年8月9日 掲載

おしつけがましい言い方や視野が狭いとしか思えない意見の方がひどいが

 古舘伊知郎(55)が司会を務める「報道ステーション」(テレビ朝日)がまたお目玉だ。
 08年12月に放送した隣人トラブルによる殺人事件についての報道が先週、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会から「被害者や遺族への配慮に欠け、放送倫理上、問題がある」と指摘を受けたのだ。
 問題の放送は08年11月に長野県上田市で夫婦が殺害され、隣家の男が逮捕された事件を取り上げて「身近に潜む境界トラブルの悲劇 住宅地の惨劇はなぜ起きた」と題して特集したもの。
 テレ朝は「委員会の決定内容を真摯に受け止め、今後の取材と放送に生かしてまいります」としているが、BPO放送人権委員会の委員を務める武田徹氏(恵泉女学園大学教授)はこう言う。
「真実相当性があれば報道としては認められますが、そうした一般論を超えて今回は被害者遺族の心情への配慮が局側にあまりに欠けているのが個人的には気になった。肉親として被害者について語りたいと考える遺族の気持ちをくんで、遺族への取材をしていれば、それを近隣住民の話や警察発表情報とすりあわせてより精度の高い事件報道が出来ていたかもしれない。その意味でも被害者遺族心情への配慮は必要だったと思う」
 実は「報ステ」がBPOから放送内容を問題視されたのは今回が初めてじゃない。08年には「マクドナルド製造日偽装問題」のニュース(07年11月放送)で、マクドナルドの制服を着て店長代理のバッジをつけた人物が“仕込み”だったことが発覚して問題になった。09年には徳島県の土地改良区を巡る横領事件報道(08年7月放送)が放送倫理違反と認定された。
 それに最近の古舘は知ったかぶりが激しいし、自分の発言が視聴者の意見を代弁していると思い込んで勘違いしていることも珍しくない。ひとつの物事にとらわれて視野が狭いのではないかと、見ている方が心配になることもある。BPOに指摘された報道も問題だが、古舘のキャスターぶりがより視聴者に悪影響を与えていると懸念したくなるほどだ。
 今のスタンスが変わらない限り、古舘には早々にお引き取りいただいた方がいいのではないか。
~2010年8月9日以前の記事~