ヨーロッパの右翼政党一行による靖国参拝、中国メディアも報道

  終戦記念日の靖国神社参拝について、菅首相をはじめとする全閣僚が参拝を行わないことが発表されたが、フランスの「国民戦線」をはじめとするヨーロッパの右翼政党の代表団が終戦記念日に合わせて靖国神社を参拝することが日本国内で伝えられた。複数の中国メディアが同件について報じている。

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  新華社などの中国メディアはこの件について、フランス極右政党の「国民戦線」のルパン党首を筆頭に、イギリス、オーストリア、ハンガリー、ベルギーなどの右翼政党のメンバーが一緒に参加すると伝え、「もし本当に参拝を行うならば、近年でははじめて外国政党のトップが終戦記念日に靖国神社に参拝することになる」とした。

  また、「国民戦線」ナンバー2で日本人の妻を持つゴルニッシュ全国代表が今回の「推進役」であるとし、同氏が「14人のA級戦犯が祀られている靖国神社」を参拝する旨を発表したと伝えた。合わせて、「『戦犯』というのは、彼らの側が戦いに敗れたことをあらわすだけのことだ」と「平然とコメント」し、70年前の「日本帝国主義」が正しかったとは認めないながらも「靖国神社はパリの凱旋門広場にある無名戦士の墓やアンヴァリッド(廃兵院)の礼拝堂のようなものだ。戦火に倒れた不幸な戦士に敬意を表したい」と語ったことを報じた。

  記事ではこのほか、一行が訪日期間中に国会の「右翼議員」と会談し、「極右団体」の一水会とも階段を行うことも伝えている。(編集担当:柳川俊之)

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