浦和戦に向けて調整する玉田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(塚田陽一郎撮影)
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名古屋グランパスは12日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習を行った。フォーメーション練習ではサイド攻撃の連係確認を重点的に行い、FW玉田圭司(30)は「(攻撃の)質を向上させていきたい」と14日の浦和戦(豊田ス)へ意気込んだ。
玉田はどこかうれしそうだった。「ああいう練習をやりたかった」。約15分間のフォーメーション練習は、サイド攻撃の連係確認に重点が置かれた。
左サイドでは、高い位置まで上がった阿部が横パス。ストイコビッチ監督の「またを通せ」という掛け声に合わせ、スルーした玉田が裏に抜け、ケネディのリターンを再び受ける。そんな場面が繰り返された。「(また抜きスルーは)監督のこだわりでしょ。相手もだまされるんじゃないかな」と確かな手応えを見せた。
現在3連勝中で2位につけるが、内容には決して満足していない。「東京戦だけでなく、横浜戦もそこまでいいとは思っていない」。実際、2試合ともシュート数では相手に上回られた。相手のマークも一層厳しくなる後半戦へ、「結果だけでなく内容も向上させないと、苦しくなるときが来る」との思いがあった。この日行われた約30分のミーティングでも、指揮官は同様のことを確認したという。
5月のアウェー浦和戦では、前半途中に左足付け根を痛めて途中交代した。その後チームが逆転負けを喫しただけに、リベンジの思いは強い。「今度はホームゲームだから、もっとよくしていきたい」。清水戦以来4試合ぶりのゴールへ、レフティーが静かに燃えている。 (塚田陽一郎)
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