日本たばこ産業(JT)の調査で、2010年の喫煙率は前年より1ポイント下がって23.9%となった。禁煙場所の増加や10月からの値上げ前にやめる人もいて、15年連続で過去最低を更新した。JTは「喫煙の規制強化や高齢化もあって、今後も減少傾向が続く」とみている。
男女別の喫煙率は、男性が前年比2.3ポイント減の36.6%、女性が同0.2ポイント増の12.1%。喫煙者の推計値は男性が1840万人、女性が655万人。「毎日吸う」人の1日あたりの平均本数は、男性20.5本(前年21.3本)、女性16.1本(同15.9本)となった。
たばこは10月1日から過去最大の値上げが決まっており、JTの代表的銘柄のマイルドセブンは現行の300円から410円になる。販売量は値上げ後の1年間で25%程度減ると見られており、喫煙者の減少が加速しそうだ。
5月に全国の3万2千人を対象に調査し、64%から有効回答があった。