神奈川県警逗子署は12日、通院していた逗子市内の耳鼻咽喉科医院の受付嬢を殴り、けがをさせたとして、外務省アジア大洋州局事務官、羽根由香容疑者(47)=逗子市新宿(しんじゅく)=を傷害の疑いで逮捕した。「態度が気に入らなかった」などと供述しているという。
羽根容疑者の逮捕容疑は、5月27日午前8時30分ごろ、逗子市内の耳鼻咽喉科医院で、受付の女性事務員(28)の左顔面を右手で張り、全治4日のけがを負わせた疑い。
同署によると、羽根容疑者は5月24日、「診断書の安静必要期間を延長してほしい」と来院した。内容変更した診断書がすぐに発行されると思い込んでいたようで、「新たな診断書発行は再診が必要」とする病院側の説明に立腹。同日の診断料こそ払ったが、診断書作成料の支払いを拒否。保険証も医院に忘れて帰宅した。
医院からの連絡を受けた羽根容疑者は5月27日午前、保険証を取りに再来院したが、午前9時の診療開始前で病院に院長がおらず、「保管金庫の鍵が手元になく、保険証が取り出せない」と説明した女性事務員に、「社会人としてなっていない!!」「生意気ダーッ!!」とマジギレ。いきなり“闘魂ビンタ”をお見舞いした。
捜査関係者によると、羽根容疑者は体重100キロはあろうかという“ヘビー級”。本人は「軽くたたいた」と供述しているが、モロに食った女性事務員の頬や唇はかなり腫れあがったという。
女性事務員から被害届が出され、これを受理した同署の再三の呼び出しに応じないため、今回逮捕に踏み切った。