女子SPではスパイラルなくなる
ジャンプ以外の要素は「レベル1~4」で判定される。コミュニケーションに書かれた要素のうち、2つを満たせばレベル2、4つならレベル4……と、レベルごとに基礎点がある。より高いレベルをとるためにみんなが同じ技になりがちで「フィギュアの面白みがなくなった」という声が出ていた。
今回、選手の負担を減らすためにSP、フリーともに必須要素を減らした。男女SPはジャンプ、ステップ、スピンなど8要素で構成されるが、SPの要素が7になり、男子はステップ2種類が1種類へ、女子は「時間がかかる」という声が多かったスパイラルがなくなった。
フリーも男子は2種類のステップのうち1種類は好きなように滑り、女子はスパイラルが3秒×2姿勢か、6秒×1姿勢に短縮された。スピンの構成要素が変わり、体に及ぼす影響を考慮して、背中を後ろにそらすビールマン姿勢も制限された。
「もっと自由に曲を表現して」
平松理事 「6点時代には『スピンは休める』という選手もいたが、04-05年シーズンの新採点システム導入によってスピンとステップにかかるエネルギーは膨大になった。より高いレベルを取るのに精いっぱいで、演技で表現する余裕のある選手は限られてしまう。ジャンプもありますしね。6点時代を知る人たちから『演技に個性がない』という意見が根強くあった。今から見ればレベル1、2でも、質が高く、歴史に名を残す演技はありましたから」
「集客を考えても試合の長時間化は避けたいので、演技時間は延ばせない。そこでSPで男子はステップ、女子はスパイラルをなくした。その代わりに演技構成点の『トラジション(技のつなぎ)』で評価する」
「フリーはあらかじめやることを決めてしまい、演技上での余裕を作った。体力の負担が軽減された分、自由に曲を表現して独創的な演技を見せてほしいというメッセージ。6点時代の02年ソルトレークシティー五輪金メダルのアレクセイ・ヤグディン(ロシア)の『ウインター』、98年長野五輪銅メダルのフィリップ・キャンデロロ(フランス)の『三銃士』、ちょっと古くなるが、76年インスブルック五輪3位のトーラー・クランストン(カナダ)……等々のようにね」
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