練習後、ストイコビッチ監督(中)から直接指導を受ける永井(左)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(塚田陽一郎撮影)
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名古屋グランパスは11日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで2部練習を行った。W杯南アフリカ大会日本代表にサポートメンバーとして同行し、グランパスに練習参加中の福岡大4年のFW永井謙佑(21)を、ドラガン・ストイコビッチ監督(45)が愛車でホテルから練習場まで送り届けた。指揮官自らドライバーを務めるVIP待遇で、大学ナンバーワンFWに誠意を示した。
練習参加2日目を迎えた永井を、朝からサプライズが待っていた。午前練習前、名古屋市内のホテルに滞在している永井は、迎えに来た車の運転席を見てビックリ。ハンドルを握っていたのは、何とストイコビッチ監督だった。ホテルの近所に住んでいることもあり、指揮官自ら送り役に名乗りを上げたのだった。
事前に知らされていなかった永井は、世界的スターが運転手を務めるVIP待遇に「いきなりのことなので緊張しました…」と恐縮しきり。車内では指揮官が自らのサッカー人生やサッカー観を語ったという。昨オフには闘莉王や金崎を口説き落としたピクシーが、誠意を示した格好となった。
午前練習後にも、永井はストイコビッチ監督から呼び止められて直々にアドバイスを受け、午後練習のミニゲームでハツラツとした動きを披露。「コートが狭かったから、そこまで持ち味は見せられなかったけど、みんなのおかげで慣れてプレーできた」と笑顔を見せた。
練習参加は13日までだが、「みんなが気を使ってくれるおかげで、リラックスできる」となじんだ様子。この日は日本代表で面識のある闘莉王からも夕食に誘われた。すでに練習参加した浦和とFC東京、そして特別指定選手となっている神戸との激しい獲得レースを制するため、グランパスはチーム全体で誠意を見せる。 (塚田陽一郎)
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